研究課題/領域番号 |
20K07732
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 弘前大学 (2022-2023) 筑波大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
丹羽 康貴 弘前大学, 医学研究科, 准教授 (40590071)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 前脳基底部 / Ntrk1 / アセチルコリン / 睡眠覚醒 / 破傷風毒 / 脳波筋電図測定 |
研究開始時の研究の概要 |
私たちの行動は外界からの情報や以前の経験によって常に左右される。ものを避けるといった瞬発的な行動から、寝不足や長時間の集中による頭の疲れなど、さまざまな時間幅での制御機構が予想されるが、特にゆっくりとした情報処理・応答が神経回路の中でどのように実装されているかの研究は遅れている。本研究では、睡眠負債という言葉が示すように、ゆっくりとした情報処理・応答が特に重要である睡眠覚醒行動に注目し、その覚醒制御に重要な前脳基底部アセチルコリン神経においてどのような分子シグナルが覚醒制御におけるゆっくりとした情報処理・応答を担っているのかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
初年度は尾静脈からPHP.eB型AAVを導入することで、前脳基底部アセチルコリン神経を阻害し、トランスジェニックマウスによる阻害時と同様の睡眠覚醒異常が再現されるかを検証したが、統計学的に有意な差は見られなかった。そこで方針を変えて、2~3年度に破傷風毒を発現するAAVの作成、キャピラリーインジェクションによるウイルス導入、そしてインジェクションしたマウスの脳波・筋電図測定および免疫組織化学による導入遺伝子発現の確認までの一連の実験を行う実験系を確立することができた。3年度途中で研究代表者の他機関への異動が決まったため、計画の中断を余儀なくされ、異動後の再立ち上げが必要となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちは人生のおよそ3分の1を睡眠に費やす。裏を返せば残りの3分の2は覚醒時間であるが、この間に私たちは様々な活動を行い、脳には多様な情報が入ってくる。こうした情報は異なる時間幅で処理されて、次の行動へと反映される。脳を中心とする神経回路上の電気信号による情報伝達は、速い覚醒制御を説明する上では有用であるが、時間~日レベルのゆっくりとした情報処理・応答をうまく説明することができない。本研究は、ゆっくりとした情報処理・応答が特定の神経回路網においてどのように行われているかの解明を試みるチャレンジングなものである。本研究によって立ち上げた実験系を用いて、今後さらなる解明が進むことが期待される。
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