研究課題/領域番号 |
20K07733
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
石橋 哲 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (30533369)
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研究分担者 |
石黒 太郎 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (20748587)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 脳血管障害 / 核酸医薬 / 動物モデル / 薬剤送達 / 脳卒中 / マウスモデル / モデル動物 / 脳梗塞 / 人工核酸 / 脂質リガンド / ヘテロ核酸 / 脂質ライガンド / 脂質受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
補助事業期間全体の研究計画に関して、年度ごとに以下のような研究計画を予定している。最終的には虚血病態に最適化した脂質ライガンドを選定し、経静脈投与したヘテロ核酸を虚血病巣内にデリバリーし、病態制御による治療法を開発させる。 令和2年度:in vitro 脳梗塞モデルを用いた虚血病態に適した脂質ライガンドのスクリー ニング 令和3年度:脂質ライガンド結合型HDOの送達及び遺伝子抑制効果をin vivo(マウス脳梗塞モデル)で確認する 令和4年度:脂質ライガンド結合型HDOによる脳梗塞モデルに対する治療効果の検討
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研究成果の概要 |
DNA/RNAヘテロ核酸(HDO)という独自技術は、脳梗塞病巣部位に送達できれば虚血病態を改善させることが可能である。我々は脳梗塞超急性期における病変部位で脂質受容体の発現が亢進し、虚血部位への物質送達に関与していることを見出した。そこで、HDOに脂質ライガンドを結合し、薬剤が脂質受容体介在性に脳実質内へ細胞内輸送されることが可能だという仮説を立て検証した。マウス脳梗塞モデルに対し同薬剤を投与したところ、脳梗塞病変では非虚血側よりも有意に薬剤送達効果が高く、優れた標的遺伝子抑制効果並びに脳梗塞表現型の変化が確認された。脂質ライガンド結合HDOは脳梗塞超急性期の遺伝子制御技術として期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳梗塞後の病態や治療標的となる遺伝子は解明されつつあるも、急性期に投与可能な有効な薬剤開発が実現できていない。脳血流の減少やBBBによるバリア機能により、脳梗塞病変への薬剤送達が困難なことが課題であった。脂質ライガンド結合HDO技術は、この課題を克服することができ脳梗塞急性期治療の遺伝子制御ツールとして臨床応用されることが期待される。我々の技術は、経静脈的投与により投与が可能であることは合併症予防の観点からも非常に優れているといえる。
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