研究課題/領域番号 |
20K07743
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
小池 正人 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (80347210)
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研究分担者 |
波田野 琢 順天堂大学, 大学院医学研究科, 准教授 (60338390)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | パーキンソン病 / α-シヌクレイン / 凝集体 / 伝播モデル / p62 / 伝播 / 線条体 / 黒質 / シヌクレイン / リン酸化シヌクレイン / 免疫電子顕微鏡 |
研究開始時の研究の概要 |
α-シヌクレインオリゴマーのマウス脳局所への注入による凝集体伝播のメカニズムを更に明らかにするためには、凝集体を特異的に標識し、凝集体や凝集体を含む神経細胞内のオルガネラやシナプスの構造を電顕レベルで観察する必要である。そこで、凝集体の蛍光による可視化が可能なp62-GFPノックインマウスを用いて凝集体伝播モデルを作成し、全脳組織における同一部位の光顕・電顕相関観察を行うことで、新たなバイオマーカーとしての超微形態像を明らかする。更に新規パーキンソン病モデルマウスでも同様の検討を行い、パーキンソン病における病理学的進展機構の更なる解明を目指す。
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研究成果の概要 |
野性型マウスにおいてα-シヌクレインフィブリルを線条体に注入し、リン酸化α-シヌクレインの局在を経時的に観察したところ、注入4週後では線条体で多くの点状・線維状の凝集体が見られるようになり、新皮質や黒質でも円形の凝集体が観察された。光顕免疫組織科学、免疫電顕により、新皮質の円形の凝集体の多くは神経細胞体に蓄積している構造物であることが示唆された。p62-GFP ノックインマウスにおいても野性型マウスと同様の注入を行い刑事敵に検討した。注入後4ヶ月でGFP陽性のシグナルがリン酸化α-シヌクレインの局在と一致することが免疫組織化学で確認されたが、GFPの蛍光そのものの観察は困難であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
α-シヌクレインのオリゴマーを動物脳局所へ注入後、リン酸化α-シヌクレイン陽性の凝集体の陽性領域を経時的に評価するin vivoの伝播モデルは、パーキンソン病における病理学的進展機構を明らかにする上で有用である。本研究課題においては、in vivoの実験系の入口にあたるオリゴマー注入と出口の伝播後の凝集体検出の間を繋ぐ凝集体伝播の途中の過程に関する経時的変化について光学顕微鏡レベルのみならず、電子顕微鏡レベルで詳細に検討を行うことに成功した。以上の成果はパーキンソン病における新たなバイオマーカーを見出すことに繋がる所見である。以上が研究成果の学術的、社会的意義である。
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