研究課題/領域番号 |
20K07773
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
三五 一憲 公益財団法人東京都医学総合研究所, 疾患制御研究分野, プロジェクトリーダー (50291943)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 末梢神経障害 / 血管内皮細胞 / ニューロン / シュワン細胞 / 相互解析系 |
研究開始時の研究の概要 |
痛み、痺れ、脱力などをきたす末梢神経障害(ニューロパチー)は難治であり、患者のquality of lifeを著しく低下させ、その社会的・経済的損失は甚大である。その発症機構に迫るためには、末梢神経系を構成するニューロン、シュワン細胞(末梢グリア細胞)、血管内皮細胞等の特性や、これら細胞間の相互作用を解明することが不可欠である。本研究では、代表者が既に確立した「ニューロンとシュワン細胞との相互解析系」に加え、血管内皮細胞の培養系を導入して、これら三者間の相互作用を解析し、さらに動物実験系で検証することにより、主に糖尿病性および薬剤性ニューロパチーの病態解明や治療法開発を目指す。
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研究成果の概要 |
ニューロパチーの病態解明を目的として、ニューロン、シュワン細胞、血管内皮細胞の単培養系や、これら細胞間の相互作用を解析できる実験系の確立を進めた。株化マウス血管内皮細胞において、高グルコース環境下における低酸素誘導因子Hif-1発現の減少を明らかにした。それによって血管内皮細胞のHif-1が、糖尿病性ニューロパチーや他の細小血管合併症の新たな治療標的となる可能性が示唆された。またニューロンやシュワン細胞の単培養系および共培養系を用いて、ピルビン酸、ベンフォチアミン、エキセナチドの糖尿病性ニューロパチーに対する有用性、ゾニサミドのオキサリプラチン誘発ニューロパチーに対する回復効果を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
痛み、痺れ、脱力などをきたすニューロパチーは難治であり、患者のquality of lifeを著しく低下させ、その社会的・経済的損失は甚大である。その発症機構に迫るためには、末梢神経系を構成するニューロン、シュワン細胞(末梢グリア細胞)、血管内皮細胞等の特性や、これら細胞間の相互作用を解明することが不可欠である。本研究では、代表者が既に確立した「ニューロンとシュワン細胞との相互解析系」に加え、血管内皮細胞の培養系を導入して、これら三者間の相互作用を解析した。これらの成果をさらに動物実験系で検証することにより、糖尿病性および薬剤性ニューロパチーの病態解明や治療法開発が期待できる。
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