研究課題/領域番号 |
20K07780
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
東田 修二 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80251510)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 薬剤感受性検査 / 分子標的薬 / 白血病 / シグナル蛋白 / 分子標的治療薬 / 急性白血病 / 次世代シークエンサ解析 / 遺伝子パネル検査 |
研究開始時の研究の概要 |
次世代シークエンサー(NGSと略す)によるがん遺伝子パネル検査は、患者ごとの変異遺伝子に応じた分子標的薬の選択に有用であるが、DNA変異だけで標的薬の効果を十分に予測できるわけではない。本研究は、白血病細胞株および白血病患者細胞をin vitroで解析し、DNA、蛋白、細胞レベルでの解析結果を統合して、その症例に対する標的薬の効果をより確実に予測できる、遺伝子パネル検査の先を行く検査法の基盤作りを行う。
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研究成果の概要 |
白血病細胞の遺伝子変異の情報、白血病細胞の培養系を用いた細胞レベルでの薬剤の効果、薬剤が細胞に曝露された時の細胞内シグナル蛋白レベルでの解析結果を統合した検査法を開発した。さらにこの検査法を用いて、新規の分子標的薬の候補となる低分子化合物の探索した。この3年間に4編の英文原著論文を発表した。1)SIRT1活性化剤のNOTCHとNF-κBシグナルの抑制を介したTリンパ芽球性白血病細胞の増殖抑制、2)メトホルミンのAXL受容体の発現を抑制した骨髄性白血病細胞の増殖抑制、3)HOXA9阻害剤の急性骨髄性白血病細胞の増殖抑制、4)TYRO3ノックダウンによる骨髄性白血病細胞の増殖抑制
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、急性白血病では遺伝子パネル検査は行われておらず、使用できる分子標的薬もごく限られている。一方、固形がんでは、遺伝子パネル検査が保険診療でも行われているが、パネル検査で得られた遺伝子変異の情報が、分子標的薬の効果予測に直ちに結びつくわけではない。遺伝子変異の情報、培養系を用いた細胞レベルでの効果、細胞内シグナル蛋白レベルでの解析結果を統合した本研究の成果は、効果予測能力の高い薬剤感受性検査法の確立の足がかりとなるとともに、本研究を通じて新たな分子標的薬の候補を見出すことができた。
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