研究課題/領域番号 |
20K07802
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
杉本 研 川崎医科大学, 医学部, 教授 (20437403)
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研究分担者 |
藤本 拓 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (10854284)
樂木 宏実 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20252679)
高橋 利匡 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60807270)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | サルコペニア / マイオカイン / IL-15 / 運動 / バイオマーカー / 高血糖 |
研究開始時の研究の概要 |
サルコペニア(加齢性筋肉減弱症)は健康寿命短縮する要因であり、加齢と慢性疾患がその発症に関係する全身性の疾患であると捉えられている。一方、運動によって骨格筋から分泌されるマイオカインは、サルコペニアの進展抑制や治療におけるターゲットとして期待されている。本研究では、マイオカインであるIL-15が骨格筋から分泌されることがサルコペニアの進展抑制に有効である、という仮説を、高血糖や炎症などの病態におけるIL-15の分泌機序やIL-15とその受容体の細胞内動態に着目することにより解明し、IL-15のバイオマーカーとしての有用性の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究において、糖尿病に対する運動療法による骨格筋の微小循環障害の予防には、IL-15を介した筋代謝活性の改善が関与していることが示された。また骨格筋由来IL-15は骨格筋自身に対し、筋分化に関与している可能性がある。IL-15の骨格筋内の分泌動態に関しては、IL-15が筋細胞膜へ移行し分泌され、他臓器に作用する際には受容体の一つであるIL-15Rαとの複合体形成が重要であることが示された。糖尿病患者の血液サンプルを用いた検討ではIL-15を含むいくつかのサイトカインがサルコペニア発症と関連する可能性が示されたが、結論づけるには他集団での検証や介入研究が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によりIL-15が糖尿病のようなサルコペニアを促進させる病態において、運動を介してサルコペニアに対して抑制的に作用する可能性が示された。またIL-15はIL-15Rαと複合体を形成することで細胞外へ分泌され、骨格筋内のみならず、周囲組織へも影響すると考えられた。この結果から、高血糖や酸化ストレス、炎症といったサルコペニアを誘導する状況において、運動により分泌されたIL-15が骨格筋自身および周囲組織の代謝を改善し、病態の改善に関連すると考えられる。しかし、IL-15のマイオカインとして意義や、バイオマーカーとして臨床応用できるかを明らかにするには、さらなる研究が必要である。
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