研究課題/領域番号 |
20K07807
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
森 剛志 宮崎大学, 医学部, 助教 (40426565)
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研究分担者 |
佐藤 克也 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (70398147)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 孤発性CJD / QUIC法 / プリオン病 / プリオン高感度検出法 |
研究開始時の研究の概要 |
現在のところ、プリオン病患者およびレビー小体型認知症患者の診断基準はあるが、確定診断ではない。また、いずれの疾患も国内外通して根本的な治療法はない。RT-QUIC法は、試験管内微量プリオン検出法として当研究室の新博士らが発表し、今現在もRT-QUIC法を応用・改良した方法が発表されている。本研究では、さらに微量の異常型PrPを検出する高感度型RT-QUIC法を構築することで初期症状患者の診断を可能とする検査法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
プリオン病は致死性の神経変性疾患であり、現時点では有効な治療法や早期診断法は存在しない。申請者のグループにて開発された異常型プリオン蛋白(PrP)試験管内増幅法(Real Time Quaking-Induced Conversion; RT-QUIC法)はプリオン病罹患者の脳や髄液中に含まれる異常型PrPを検出可能とした高感度アッセイ系である。本研究は、さらに微量の異常型PrPを検出する発展型RT-QUIC法を構築することを目的とした。大量試料や高濃度試料から微量存在する異常型PrPを濃縮しRT-QUIC法の感度を上げることで初期症状患者の血液等の体液を用いた診断を可能とすることを期待する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急速な神経細胞変性をきたす致死性の疾患、プリオン病。その代表的な病気である孤発性クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は発症早期に正確に診断することが臨床現場から切望されている。ここで高濃度の血清に混合させたCJD罹患者脳乳剤から異常型プリオン蛋白が分離濃縮され、RT-QUIC法により検出できたことは、脳脊髄液以外の採取容易な血液等の検体からの診断且つ早期診断確立において大きな意義があると考える。
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