研究課題/領域番号 |
20K07812
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
安田 宏 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (80262129)
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研究分担者 |
山本 博幸 聖マリアンナ医科大学, 医学研究科, 教授 (40332910)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 膵癌 / 胆道癌 / バイオマーカー / ラミニン / 膵臓癌 / 胆管癌 / Ln-γ2 |
研究開始時の研究の概要 |
新規消化器系腫瘍マーカー候補であるLn-γ2の膵癌診断での有用性を検討する。膵癌由来Ln-γ2含有エクソソームの癌微小環境における膵星細胞の活性化における役割を検討し、desmoplasiaの制御による膵癌の新たな治療法の開発の一助となることを目的とする。悪性胆道閉塞時に内視鏡的経乳頭的経鼻ドレナージ法により採取した胆汁を用いて、胆汁中Ln-γ2の胆道癌診断への有用性を検討する。
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研究成果の概要 |
ラミニンは基底膜を構成する蛋白質のひとつであり、α・β・γの3つのポリペプチド鎖から構成される三量体糖蛋白である。ラミニン332 の構成成分であるラミニンγ2(以下Ln-γ2)単鎖は、様々な消化器癌の先進部分で特異的に発現する。膵癌・胆道癌診断におけるLn-γ2のバイオマーカーとしての有用性を検討した。術前に胆汁採取が可能であった外科治療が施行された14例の胆道癌でLn-γ2のIHC、血清Ln-γ2ELISA測定、胆汁中のLn-γ2のWB解析を施行した。それぞれIHC(38%)、ELISA(43%)、WB(64%)でLn-γ2陽性であり、膵胆道癌のバイオマーカーとして有用な可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治癌である膵胆道癌の罹患率は特に高齢者で増加しており、2018年の死亡数は5万人であり新たなスクリーニング法の確立が急務である。ラミニン332 の構成成分であるラミニンγ2(Ln-γ2)単鎖は、様々な消化器癌の先進部分で特異的に発現することが報告されており、本研究は膵胆道癌の早期発見の一助となる可能性がある。
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