研究課題/領域番号 |
20K07819
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
吉原 史樹 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (70393220)
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研究分担者 |
福嶌 教偉 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 客員部長 (30263247)
細田 洋司 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 客員研究員 (40359807)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 急性腎障害 / バンコマイシン腎症 / 重症心不全 / フローサイトメトリー / エクソソーム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国の重症心不全患者の治療における喫緊の課題のひとつは、高度腎障害を合併した心不全患者における腎機能の可逆性指標の同定である。わが国では欧米と異なり心腎同時移植が実施されておらず、重症心不全患者が高度腎障害を合併した場合、その後の補助人工心臓の装着や心移植の適応判断に難渋している。本研究の目的は、重症心不全患者・心移植患者を対象に急性腎障害発症の警告システムを構築し、腎機能の可逆性指標を同定するための基盤的研究を行うことである。目標が達成されれば、重症心不全患者の治療戦略を立てる上でひとつの大きな目安を提案することが可能となる。
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研究成果の概要 |
(1)バンコマイシン誘発急性腎障害(AKI)マウスを用いて、AKI診断に尿中脱落尿細管上皮細胞の有用性を検討した。アドレノメデュリン(AM)がAKIモデルにおいて臓器保護効果を持つことから、AKIのリスク因子である慢性腎障害のモデルラットにAMを投与し、AMの臨床応用に向けた検討を行った。 (2)臨床研究「急性腎障害警告システム構築に関する研究(バンコマイシンによる腎障害)」を開始した。バンコマイシン投与患者を対象に尿サンプルを経時的に採取し、尿所見の特徴を同定し、腎機能、腎予後やバンコマイシン血中濃度を含めた臨床所見との関連性について検討する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本人の急性腎障害の頻度は251人/100,000人・年と報告されている。急性腎障害の内、その後7日~90日間に渡り腎機能低下が持続する場合を急性腎臓病と称するが、急性腎臓病は生命予後の悪化と関連することが知られている。急性腎障害、急性腎臓病の薬物治療は確立されていないため、本研究は診断ツールや精度の向上および治療方法開発への基盤的知見を深めることに寄与し得る。
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