研究課題/領域番号 |
20K07827
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
清水 孝洋 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 准教授 (00363276)
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研究分担者 |
齊藤 源顕 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 教授 (60273893)
東 洋一郎 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 講師 (80380062)
清水 翔吾 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 助教 (90721853)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脳 / ストレス / 排尿 / 下部尿路機能障害 / ニコチン受容体 / コルチコトロピン放出因子 / 硫化水素 / 一酸化炭素 / 頻尿 / 膀胱 / 膀胱機能 / GABA / 薬理学 / 脳・神経 / 排尿機能 |
研究開始時の研究の概要 |
「緊張するとトイレが近くなる」といった日常的な事象から、ストレスが排尿機能に何らかの影響を及ぼす事は想像に難くない。また軽度の心理・精神ストレスが頻尿症状を増悪させるとの報告もある。ストレスに対する生体反応は脳により制御されているが、ストレスが排尿機能へ及ぼす影響やストレスによる頻尿増悪の「脳内メカニズム」について詳細は未だ明らかではない。本研究では、排尿制御に関与する脳内分子に着目してストレスによる頻尿誘発のメカニズムを解明し、頻尿に対する新規治療薬開発の礎となる成果を挙げる事を目指す。
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研究成果の概要 |
我々が同定したストレス反応制御に関わる脳内分子[ニコチン受容体(nAChR)、コルチコトロピン放出因子(CRF)]および脳内ガス状伝達物質[硫化水素(H2S)、一酸化炭素(CO)]が排尿制御に及ぼす影響とその脳内機序を解析した。結果、(1)脳内nAChR、特にα7型受容体は脳内GABA受容体を介して排尿抑制に関与すること、(2)脳内CRFは脳内CRF1受容体・グルタミン酸受容体を介して排尿促進に関与すること、(3)脳内H2S、COは脳内GABA受容体を介して排尿抑制に関与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ストレス曝露が頻尿誘発のみならず膀胱機能障害に伴う頻尿症状増悪に関与することが知られている一方、その機序をストレスを受容する脳に着目して解明した報告はほとんど無い。本研究により、これまで我々が同定したストレス反応制御に関わる脳内分子、nAChRおよびCRFがそれぞれ排尿抑制および排尿促進に関わること、さらに脳内ガス状伝達物質H2SおよびCOが排尿抑制に関与することが明らかとなった。本成果は、ストレス曝露により頻尿増悪が生ずる脳内機序解明のentry pointとなり、さらにはこれら脳内分子を標的としたストレス誘発性頻尿に対する新たな治療戦略構築に向けた基礎資料となることが期待される。
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