研究課題/領域番号 |
20K07829
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
藤井 博匡 北海道医療大学, その他, 客員教授 (70209013)
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研究分担者 |
下濱 俊 札幌医科大学, 医学部, 名誉教授 (60235687)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / 酸化ストレス / レドックス / EPRイメージング / 脳内レドクス / 電子常磁性共鳴 / イメージング / モデルマウス / 酸素代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化に伴い、アルツハイマー病(AD)の発症メカニズムの解明から診断・治療に渡る包括的な研究推進が求められている。AD病態を理解するにはADの生理学的情報を可視化する手法の開発が重要であり、特にADの発症予測が可能な非侵襲的イメージング技術の出現が求められている。本研究では、酸化ストレス状態がAD病理カスケードの早期段階で変化する点に着目し、ADモデルマウスの脳内酸化ストレス関連パラメーターを非侵襲で可視化する電子常磁性共鳴法を用いたAD病態の早期診断システムを開発する。本システムを用い、AD発症予測と病態進行度の客観的評価を可能とする評価手法を確立し、早期診断ツールとしての貢献をめざす。
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研究成果の概要 |
高齢化が進むにつれて、アルツハイマー病(AD)患者数が急激に増加している。AD病態の理解を進める一つの糸口として、ADの生理学的情報を非破壊的に可視化し発症予測が可能な非侵襲的イメージング法の出現が求められている。本課題では、酸化ストレス状態がAD病理カスケードの早期段階で変化する点に着目し、ADモデルマウスの脳内酸化ストレス状態を非侵襲で可視化する電子常磁性共鳴法(EPR)を用いたAD病態の早期診断システムを開発した。酸化ストレス状態を早期に発見するニトロキシド分子の選択および高度に画像化出来るEPRイメージング装置を製作し、脳内レドックス状態が7ヶ月齢で変化するのを見つけ出すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、ADモデルマウスの脳内レドックス状態を非侵襲で可視化しうる、電子常磁性共鳴法(EPR)を用いたAD病態の早期診断システムを開発した。本研究で開発したシステムを用いると、ADモデルマウスの脳内にアミロイドβタンパク質が蓄積し始める9ヶ月例よりも早い6~7ヶ月齢で脳内酸化ストレス状態が変化することを検出することが出来た。 この研究手法を活用すると、ADモデルマウスにどのような介入をすることでいち早く脳内レドックス状態の変動が起こりうるかを予測することが出来、ADの始まりの状態である軽度認知障害(MCI)への移行を早期に発見でき、AD患者増加の抑制に貢献することが出来る。
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