研究課題/領域番号 |
20K07842
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 新潟薬科大学 (2023) 新潟大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
森山 雅人 新潟薬科大学, 薬学部, 教授 (30598131)
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研究分担者 |
松田 将門 福島県立医科大学, 保健科学部, 助教 (30838652)
齋木 琢郎 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (90865057)
緒方 元気 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 特任准教授 (80452829)
日比野 浩 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70314317)
西條 康夫 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10270828)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ダイヤモンド電極 / 直接経口抗凝固薬 / DOAC / 血栓塞栓症 / 抗凝固活性 / 薬物血中濃度 / モニタリング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ダイヤモンドセンサを用いてDOAC血中濃度を迅速かつ簡便に定量する方法を確立し、抗凝固活性と効果や副作用など臨床症状との関連を検討する。最初に定量方法の評価として、①動物を用いてDOAC測定法を最適化し、検査技術を評価する。次に、②ヒト血液やDOACを経口投与した動物を用いて測定法を検証し、迅速かつ簡便な測定法を確立する。最後に、③投薬患者の血漿中濃度を計測し、LC-MS/MSによる計測値と比較することで定量性を検証する。さらに、④これらのデータと抗凝固活性、および臨床症状との関連性を評価する。そして将来、DOACの有効かつ安全なテーラーメイド治療の発展に寄与するものである。
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研究成果の概要 |
本研究では「ダイヤモンドセンサ」を用いてDOAC血中濃度を迅速かつ簡便に定量する方法を確立し、抗凝固活性と、効果や副作用など臨床症状との関連を検討することを目的とした。今回は「ダイヤモンドセンサ」によるエドキサバン濃度測定の最適化を推進した。「ダイヤモンドセンサ」の測定感度と選択性の向上を目指し、最適な測定条件や前処理方法などを検討した。併せて、血漿蛋白質に結合したエドキサバンを分離する最適な方法の評価や、各種遠心式フィルタを用いて血漿中からエドキサバンのみを抽出する方法についても検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ダイヤモンド電極法を用いて、DOAC血中濃度を迅速かつ簡便に測定する方法を確立する。併せて、抗凝固活性、臨床症状を評価し、包括的モニタリングとして実臨床へ応用する。最終的には、広く症例を集積して、薬物血中濃度と抗凝固活性、および臨床症状との関連性を評価し、DOACの有効かつ安全な個別化(テーラーメイド)治療の確立に寄与するものである。 本研究は①DOAC服用患者の薬物血中濃度と治療効果・有害事象の関連を評価できる、②迅速・簡便・安価にDOAC濃度を測定し治療へ反映できる、③合併症管理を含む不必要な薬剤を抑制できる、④効果を最大現に発揮し、副作用を最小限に抑える投薬方法開発に寄与する。
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