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健常人で検出される心筋トロポニンの意義解明とその調節因子探索のための多角的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K07854
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

杉浦 知範  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (60535235)

研究分担者 藤井 聡  旭川医科大学, 医学部, 名誉教授 (90291228)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード心筋トロポニン / 健常人 / 心臓 / 心筋障害
研究開始時の研究の概要

心筋トロポニンは急性心筋梗塞などの心筋障害の指標として利用されている。わずかなトロポニン濃度の変化は軽微な心筋障害の反映と推測されるが、変化の機序や要因は明らかではなく、未解明のトロポニン調整機構に関連している可能性がある。本研究では健常人におけるトロポニンI、T 濃度、および関連する動脈硬化指標や血液学的指標などを測定し、さらにトロポニン発現を調節するnon-coding RNAに着目してエピゲノム因子の探索を行う。候補となる指標の有用性を検証しつつ、最終的にはトロポニン検出の意義解明を目指す。本研究の成果は心疾患の早期発見や治療に結びつき、医療費削減と健康寿命延伸への貢献が期待される。

研究実績の概要

明らかな基礎心疾患のない健常人における血中心筋トロポニン濃度と臨床的な動脈硬化指標および血液指標で多角的な評価を行い、検出された血中心筋トロポニン濃度の意義、ならびにその濃度変化に関連する要因を検討するものである。
2015年にJA静岡厚生連遠州病院の健診センターを受診され、高感度心筋トロポニンIを測定した約1300名のうち、2020年度に再び健診を受診した方は約700名であった。研究計画立案時には約7割に該当する900名を見込んでいたが、本年は新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けて健診への参加を控える傾向があったと推測している。2020年度に健診に参加された703名を研究登録し、検体を回収することができた。
2020年度に回収した703名の検体において高感度心筋トロポニン濃度測定を行ったところ、高感度心筋トロポニンI濃度の平均値は4.9pg/ml、高感度心筋トロポニンT濃度の平均値は7.5pg/mlであった。高感度心筋トロポニンI濃度と高感度心筋トロポニンT濃度はr=0.60 (P<0.0001)と有意な相関関係を示した。また、これら703名の2015年における高感度心筋トロポニンI濃度の平均値は3.8pg/mlであり、2020年には4.9pg/mlと若干増加傾向を認めるものの統計学的な有意差は見られなかった(P=0.26)。
次に、受診者のなかで高血圧や脂質異常、耐糖能異常などのない健常人297名を抽出した。線維芽細胞増殖因子23(FGF23)は、血中リン濃度の調節を行うホルモンとして知られており、健常人において高感度心筋トロポニンI、高感度心筋トロポニンTならびにFGF23を測定し、健診項目との相互関連性を検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

他の業務負担が増したため

今後の研究の推進方策

引き続き解析を進める

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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