研究課題/領域番号 |
20K07855
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
高橋 義彦 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (80415562)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 脳由来神経栄養因子 / DPP-4阻害薬 / 遺伝子多型 / 2型糖尿病 / 脳由来神経栄養因子(BDNF) / BDNF / rs6265 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は筋肉由来サイトカインとして糖・脂肪酸代謝に影響するIL-6の遺伝子多型のうち、日本人で頻度の高い2つの遺伝子座の特定の遺伝子多型の組み合わせを持つ場合、身体活動量が中等度以上であれば糖尿病薬であるDPP-4阻害薬の無効例が有意に減少することを報告した。本研究ではそれを発展させ、運動によって脳と筋肉から分泌が増加するBDNFが単独あるいはIL-6作用の修飾因子として本薬剤の効果にかかわる可能性を仮説とし、BDNFの既報の遺伝子多型でBDNF産生を亢進させるVal66MetとDPP-4阻害薬の有効性の関連につき検討する。これにより、身体活動が糖尿病薬の有効性を修飾するか否かを検討する。
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研究成果の概要 |
脳由来神経栄養因子(BDNF)遺伝子の一塩基多型であるrs6265(G→A)及び身体活動(PA)とDPP-4阻害薬の有効性との関連を検討した。無効例は投薬開始後3-4か月のHbA1c低下が0.2%未満と定義し、活動量は質問票で評価した。メトホルミン内服例を除く99名中、G/*かつ低PA、G/*かつ高PA、A/Aかつ低PA、A/Aかつ高PA各群の無効例は各々56.8%、28.6%、25.0%、20.0%(p = 0.037)で、多変量解析でも同様であった。活動量依存性BDNF分泌が保持されるG/*遺伝子型患者ではそれが障害されるA/A型患者に比してPA が有効性に重要という仮説を提示する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BDNFは身体活動量の増加により分泌が増加し、インスリン抵抗性改善やインスリン分泌改善など糖代謝に有効である。その一塩基多型 rs6265は日本人でも頻度の高い遺伝子多型である。一方DPP-4阻害薬は日本人2型糖尿病において最も多く投与され、低血糖などの副作用が低く高齢者などでも安全に使用できる。しかし一部の患者においては無効であることが知られており、どのような患者に投与するべきか、あるいはどのように生活習慣を修飾すれば有効性が高まるかということは、糖尿病治療の上で重要である。遺伝子多型と運動とが薬剤の有効性に関連する可能性を示した点は、個人の特質を考慮した医療という観点で有意義である。
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