研究課題/領域番号 |
20K07873
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
石川 景一 順天堂大学, 大学院医学研究科, 准教授 (90733973)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | パーキンソン病 / iPS細胞 / ドパミン神経 / アストロサイト / 老化 |
研究開始時の研究の概要 |
パーキンソン病(PD)は2番目に多い高齢発症の神経変性疾患であり、加齢が重要な危険因子である。中脳黒質ドパミン神経細胞の選択的脱落により運動症状を呈するが、加齢によるPDへの病態機序は不明である。また近年グリア細胞異常がドパミン神経脱落に関与するとも報告されているが詳細な検討はなされていない。本研究ではドパミン神経が老化グリア細胞に混在した老化脳環境モデルを作製し、老化とグリア細胞のPD病態への関わりを明らかにし、新たな治療ターゲットを提示すると共に、他の神経変性疾患にも応用し病態解明を促進する可能性を有する。
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研究成果の概要 |
パーキンソン病は中脳のドパミン神経が脱落する疾患であり、老化は最大の発症要因である。本研究はドパミン神経やアストロサイトの老化とPD病態とのかかわりを明らかにすることを目的とした。遺伝性パーキンソン病患者由来iPS細胞から誘導したドパミン神経が老化促進化合物使用により病態異常が増強されることを見いだし、さらにその老化促進機序を解明した。またiPS細胞由来アストロサイト誘導法を確立し、ドパミン神経との共培養による神経活動活性活発化などを確認した。また共培養条件下で老化促進化合物により、ドパミン神経細胞とアストロサイトが混在条件で老化を誘導し、疾患病態に近いモデルの作製を作製した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢性の神経変性疾患のひとつであるパーキンソン病について、患者由来iPS細胞を用いてその細胞老化を誘起することで病態異常発現が促進されることを発見し、その老化促進機序の一端を明らかにした。さらにiPS細胞由来ドパミン神経細胞とアストロサイトの共培養老化モデルを作製した。これらは新たな治療ターゲットとなる可能性があり、また今後の疾患病態解析に広く貢献できる可能性がある。
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