研究課題/領域番号 |
20K07885
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤堂 謙一 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (40403068)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 原因不明脳梗塞 / 潜在性心房細動 / 植込み型心電計 / 携帯型心電計 / 抗リン脂質抗体症候群 / 抗リン脂質抗体 |
研究開始時の研究の概要 |
日本では脳梗塞の発症率は年間約1%で、これは心筋梗塞の年間発症率の約4倍といわれています。一方で脳梗塞の5分の1が原因不明(動脈硬化や心房細動などの原因がない脳梗塞)で、実に心筋梗塞の発症数に匹敵する原因不明脳梗塞が発症していることになります。原因不明であるため、その実態は明らかではなく、適切な治療方法はいまだ確立されていません。本研究では原因不明脳梗塞患者さんを対象として、診療過程で得られた検査結果のほか、入院中の1週間貼付型貼付型長時間心電計データや退院後の携帯型心電計データを収集し、潜在する心房細動の頻度や持続時間と、再発率などを明らかにし、適切な検査方法や治療方法を明らかにします。
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研究実績の概要 |
植込み型心電計留置症例の後ろ向き解析研究を進め、留置前の諸因子と心房細動検出との関連の解析を実施した。留置前の上室性期外収縮の頻度(24時間ホルター心電図での頻度)が多いほど心房細動検出されやすい、上室性期外収縮が多いほど心房細動発作の累積時間(AF burden)が長いことを見出し、国際誌で報告した。さらに心房細動検出と脳梗塞再発との関連を解析したが、心房細動検出の有無と脳梗塞再発との関連は示されなかった。心房細動が検出された場合ほとんどの症例は抗凝固療法に変更されていたこと、心房細動検出例のAF burdenが小さいことなどがその理由と考えられ、国際誌に報告した。さらに、携帯型心電計やウェアラブルデバイスによる心房細動検出の試みを開始しており、その有用性を検証すべく研究を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
後ろ向き研究の解析が進み、国際誌において結果報告を行った。
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今後の研究の推進方策 |
植込み型心電計のほか、携帯型心電計による観察研究を継続している。
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