研究課題/領域番号 |
20K07890
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
原 英夫 佐賀大学, 医学部, 客員研究員 (00260381)
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研究分担者 |
中山 功一 佐賀大学, 医学部, 教授 (50420609)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 脳アミロイド血管症 / バイオ3D プリンター / スフェロイド / Aβ40/42 / アミロイド前駆蛋白遺伝子 / アミロイドベータ蛋白 / アルツハイマー病 / アルツハイマー型認知症 / バイオ3Dプリンター / アミロイドβ蛋白 / 3Dバイオプリンター / アミロイド血管症 / 血管 / 炎症 / 血液脳関門 |
研究開始時の研究の概要 |
脳アミロイド血管症は血管壁に主としてAβ40が蓄積し血管壁が脆弱となり、しばしば皮質の大出血を起こす。最近では脳アミロイド血管症関連の脳炎症状態も報告されているがその機序は解明されていない。高齢化とともに脳アミロイド血管症を発症する症例が増えており治療法も開発されていない。またCAAを3次元的にin vitroで作成された報告は未だにない。 我々のこれまでの研究によりCAAのモデル血管をin vitroで作成したので、血管壁のAβ沈着を除去できる様々な治療法の開発を目的とする。血管壁にAβ沈着するメカニズムも解明できた場合には、予防的な治療法の開発も着手する。
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研究成果の概要 |
我々はバイオ3Dプリンターを用いて、ヒト由来の細胞から成る血管構造体を作成し、血液脳関門の構造・機能を持った脳アミロイド血管症モデルを作成した。線維芽細胞、臍帯静脈内皮細胞、アストロサイト、ペリサイト細胞を培養し、バイオ3Dプリンターを用いて、スフェロイドを剣山上に積層しチューブ型に形成して還流培養を行い、7日後に構造体を剣山から外し、蛍光ラベルAβ40を添加した。蛍光免疫染色では、Aβ40は大動脈平滑筋細胞内部やその周囲に多く見られた。大動脈平滑筋細胞・内皮細胞の構造は保たれていた。この血管状構造体を、張力計を用いて引張試験を行ったところAβ投与により組織が硬化して弾力が失われていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳アミロイド血管症の病態機序や治療法は未だ解明されていない。この研究により脳アミロイド血管症のモデル血管をin vitroで作成することにより、血管壁のAβ沈着を除去できる様々な治療法の開発に応用できると考えられる。また血管壁にAβ沈着するメカニズムも解明できた場合には、予防的な治療法の開発にもつながると考えられる。
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