研究課題/領域番号 |
20K07893
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
西岡 健弥 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (40348933)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | Parkinson's disease / Whole genome sequencing / Long read sequencing / Whole exome sequencing / 家族性パーキンソン病 / 臨床遺伝学 / 遺伝子 / 全ゲノムシーケンス / 全エクソームシーケンス / パーキンソン病 / 遺伝子変異 / 次世代シーケンサー |
研究開始時の研究の概要 |
パーキンソン病(PD)は、神経変性疾患では、アルツハイマー病に次いで多い。これまでに遺伝性PDの研究から同定された遺伝子群は、Genome-wide association studyを用いた大規模メタ解析にて、孤発型PDにも強く関連することが証明されている。今回代表者は常染色体優性遺伝形式をとり、既知の遺伝子変異を持たないPD の一家系に注目し、全ゲノムシーケンスを施行し、1つの病的候補遺伝子Xまで絞り込めている。今後はその遺伝子の機能解析に移行し、その遺伝子が真に病的なものかどうかの立証作業を進める。最終目標は、新規病的遺伝子の単離を目指し、その分子病態の全貌を解明する。
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研究成果の概要 |
パーキンソン病家系の原因遺伝子単離に向けて3名の発症者から、Whole Exome Sequencingを行い,46種類の遺伝子が候補となった。常染色体優性遺伝形式の家族性パーキンソン病のDNA144名を抽出し追加解析を行い,内6つの遺伝子が候補(FSD1,CDRT15L2,AP2A2, TALDO1, SLC22A3, FBLN2)となったが,いずれも病的変異は認めなかった。次にWhole Genome Sequencingでも変異を絞り込めなかった。構造多型も考え,横浜市立大学遺伝学教室と共同研究を開始し、Long Read Sequencingを施行し,候補遺伝子の絞り込みを行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
三世代に渡り同一家系内に濃厚な発症者をもつ一家系に焦点を絞り,解析を行った。Whole genome sequencingとwhole exome sequencingを用いて候補領域を同定し,また候補となった遺伝子には,DNA bankからのサンプルとtargeted resequencingを施行したが,病的遺伝子の同定には至らなかった。点変異では説明の付かない変異の可能性を考え,次に構造多型に注目し,現在PacBio社のSequel IIシークエンサーを利用したLong Read Sequencingを行っている。新たなパーキンソン病の原因遺伝子の同定に向けて解析を行っている。
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