研究課題/領域番号 |
20K07901
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(静岡・てんかん神経医療センター臨床研究部) |
研究代表者 |
寺田 達弘 独立行政法人国立病院機構(静岡・てんかん神経医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (80550178)
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研究分担者 |
横倉 正倫 浜松医科大学, 医学部, 助教 (00529399)
小尾 智一 独立行政法人国立病院機構(静岡・てんかん神経医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (10393117)
武内 智康 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 特任助教 (20754188)
尾内 康臣 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 教授 (40436978)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | レビー小体型認知症 / PET / ミトコンドリア / 神経炎症 / タウ / ミクログリア |
研究開始時の研究の概要 |
ヒト生体における脳内ミトコンドリア機能を画像化できる放射性薬剤[18F]BCPPを用いた、DLBのミトコンドリアイメージングは新規の試みである。本研究では、早期DLBのミトコンドリア障害の分布と程度を明らかにすることで、糖代謝や血流低下とは異なる、DLBの病態評価法の確立に寄与することが期待される。さらに、[11C]PBB3、[11C]DPA-PET、頭部MRI、髄液サイトカイン測定、神経心理検査を行い、ミトコンドリア障害と神経炎症、タウ、脳萎縮、認知機能との関連を検討する。これにより、[18F]BCPP-EFで検出したミトコンドリア機能障害のDLBにおける病態意義を明らかにすることができる。
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研究成果の概要 |
レビー小体型認知症(DLB)のミトコンドリア障害を新規放射性薬剤[18F]BCPP-EFとPETで評価し、DLB病理・認知機能障害との関連を検討し、病態生理学的意義を検証した。DLBでは、正常と比較して後部帯状回、側頭葉外側、後頭葉外側、前頭葉にて[18F]BCPP-EFの集積が低下し、認知機能障害と相関した。しかし、[18F]FDGの集積低下が明らかな後頭葉内側の低下は示さなかった。後頭葉内側ではアミロイド、タウ沈着よりも活性化ミクログリアの進展が目立っていた。DLBでは早期よりミトコンドリア障害が存在するが、後頭葉内側には認めず、同部位の糖代謝低下は活性化ミクログリアとの関連が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DLBは本邦で著しく増加しつつある三大認知症の一つであり、その病態解明と治療法の確立は重要な課題である。DLBの主要病理はαシヌクレイン沈着だが、その神経細胞死にはミトコンドリア機能障害が関わっている。生体脳におけるミトコンドリア障害とDLB病態との関連は未だ不明である。新規開発されたミトコンドリア電子伝達系酵素複合体1(MC-1)の活性を評価できる薬剤[18F]BCPP-EFを用いてミトコンドリア障害の分布・程度をPETで評価し、神経炎症、タウ、脳萎縮、認知機能との関連を検討することは、ミトコンドリア障害のDLB病態への関わりを明らかにし、早期診断、治療評価法の確立に寄与する可能性がある。
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