研究課題/領域番号 |
20K07910
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
柴 佳保里 順天堂大学, 大学院医学研究科, 准教授 (30468582)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | VPS13C / パーキンソン病 / オートファジー / 遺伝性パーキンソン病 / VPS13 / Parkinson's disease / PINK1 / Parkin |
研究開始時の研究の概要 |
パーキンソン病(PD)はアルツハイマーに次いで2番目に頻度の高い神経変性疾患であり、高齢化社会を迎えた本国において、予防法や治療法の開発は急務である。本研究では、PD発症機序解明のため、遺伝性PD病原因遺伝子産物であるVPS13Cの機能解析を行う。詳細には、VPS13C相互作用分子の同定とオートファジー・リソソーム系分解機構におけるVPS13C役割をハエモデル、ヒト培養細胞、iPS由来ドパミン神経細胞を併用して明らかにする。本研究成果は、VPS13CにリンクするPD発症機構、及び、オートファジー機構の理解に貢献するものと考えられる。
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研究成果の概要 |
本研究では、パーキンソン病の原因遺伝子産物であるVPS13Cのオルソログをノックアウトしたショウジョウバエにおいて、VPS13の生理機能を解析することを目的とした。電気生理学的および形態学的解析により、VPS13が神経機能において重要な役割を果たしていることを明らかにした。また、Vps13は加齢依存的なドパミン神経細胞の生存性およびミトコンドリアの形態において重要であり、抗酸化ストレス応答にも関与していることが示唆された。さらに、VPS13がオートファジーの後期ステップにおいて機能することも示した。本研究の結果は、VPS13Cに関連するパーキンソン病発症機構の理解に貢献することが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義は、VPS13が神経機能において重要な役割を果たすことを生体レベルで明らかにした点にある。また、パーキンソン病のモデル生物としての有用性を確認したことから、今後、遺伝学的相互作用の検討、またVPS13の新たな生理機能やシグナル経路の発見が期待され、将来的な治療法や創薬の開発につながる可能性がある。
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