研究課題/領域番号 |
20K07911
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
大貫 優子 東海大学, 医学部, 准教授 (20384927)
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研究分担者 |
椎名 隆 東海大学, 医学部, 教授 (00317744)
西野 一三 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第一部, 部長 (00332388)
鈴木 重明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (50276242)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 炎症性筋疾患 / 免疫介在性壊死性ミオパチー / HLA / 次世代シークエンサー |
研究開始時の研究の概要 |
筋炎のうち最も多い病型である免疫介在性壊死性ミオパチー (IMNM) は、発症に何らかの遺伝的素因が関わることが分かっているが、いまだ明らかでない点が多い。本課題では、この疾患の病態解明の一助とすべく、疾患との関連が疑われる遺伝子を次世代シークエンサーを用いて詳細に解析する。本研究により、IMNMになりやすい遺伝子多型を同定し、病態解明や診断法、治療法開発への道筋とすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
我々は、炎症性筋疾患のうち、免疫介在性壊死性ミオパチー(IMNM)日本人250例のHLA6座解析を実施した。その結果、成人患者では特定のHLAアレルが解析対象とした全てのHLA座においてIMNMと関連し、特にDRB1*08:03が最も強い感受性を示した。サブグループ層別化した際の関連解析とともに、2022年度論文にて報告した(HLA.101:449-457,2023) 。IMNMのみならず、封入体筋炎(IBM)83例や皮膚筋炎(DM)158例についても解析し、病型ごとに違うリスクアレルを有することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IMNMは比較的新しい疾患概念であることなどから、これまでその遺伝学的背景は十分に解明されてこなかった。HLA遺伝子は自己免疫疾患において極めて重要な役割を果たすことが知られているため、この領域における詳細な解析を行い、日本人患者におけるリスクアレルを示したことは、病型分類や易罹患性を検討する上で意義があると考える。
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