研究課題/領域番号 |
20K07929
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 福島学院大学 (2022) 大正大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
内山 登紀夫 福島学院大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00316910)
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研究分担者 |
宇野 洋太 大正大学, カウンセリング研究所, 研究員 (40539681)
稲田 尚子 帝京大学, 文学部, 准教授 (60466216)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ASD / 診断 / 半構造化面接 / DISCO / 神経発達障害 / 自閉症スペクトラム障害 / 診断ツール / 自閉スペクトラム症 / 神経発達症 / 面接 / 評価 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder; ASD)の診断のためのツールであるDiagnostic Interview for Social and Communication disorders (DISCO) の短縮版の整備を行う。適切に標準化されたASDの診断技法は、日本ではまだ十分に整備されておらず、既存の診断ツールは時間を要し、現行の保険医療制度上使用しにくくASD本人や家族、また日本の医学研究においても大きな損失である。この問題解決のため、国際的ゴールドスタンダードである診断ツールDISCOとその短縮版を整備し、本邦で使用可能な状況にする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、国際的にコンセンサスが得られ、かつ臨床場での使用が現実的である自閉スペクトラム症の診断ツールを整備することである。具体的には自閉スペクトラム症の診断のための尺度であるDiagnostic Interview for Social and Communication disorders短縮版の整備を行い、本邦で使用可能な状況にする。 本研究から同診断尺度が高い信頼性と妥当性をもった尺度であることが示された。また本邦での一定の短縮版も整備することができた。今後は原著者らのデータ等と照合し、国際的にも活用できるものとして研究を進めていく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自閉スペクトラム症の診断において、適切に標準化された尺度が不十分であり、診断は臨床家の経験に頼らざるを得えず、Evidence Based Medicineとは程遠い現状がある。また既存のものは実施に長時間を要し、現行の保険医療制度の下での臨床使用は現実的ではない。こうした診断の混乱は当事者や家族にとって大きな損失であり、また日本の医学研究においても大きなハンディとなっている。 国際的にもコンセンサスの得られた自閉スペクトラム症の診断のためのツールで、かつ本邦の臨床場面に即したものが整備されることは今後の自閉スペクトラム症児者の臨床、また研究を考える上でも重要と考えているためである。
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