研究課題/領域番号 |
20K07942
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
|
研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(名古屋医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
田中 聡 独立行政法人国立病院機構(名古屋医療センター臨床研究センター), その他部局等, 医師 (00456675)
|
研究分担者 |
今枝 美穂 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (00813651)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 摂食障害 / 神経性やせ症 / 回避制限性食物摂取症 / 回避制限性食物摂取障害 / 回避・制限型食物摂取症 / 精神医学 / 飢餓 |
研究開始時の研究の概要 |
臨床症状・脳の認知機能・血液中の各種の物質・アンケート調査などについて摂食障害(神経性やせ症、回避制限型食物摂取症)の患者さんからデータをいただき、これまでに蓄積したデータと合わせて、細かな診断ごとの比較や健常の方との比較と共に、治療が進んで回復する前後で比較を行います。他の予算によりデータが得られている、MRIなどの脳画像・腸内細菌の分布・遺伝子データなどとも合わせて解析します。これにより、今はまだよくわかっていない摂食障害の医学的メカニズムを明らかにし、現在行われている治療法よりも優れた治療法の開発を目指します。
|
研究実績の概要 |
名古屋大学大学院医学系研究科精神医学分野を中核とした共同研究を継続している。摂食障害(神経性やせ症、回避制限性食物摂取症)患者群について研究期間内に20例程度を追加する予定であったが、これはほぼ完了している。 これらの患者の臨床症状・各種認知機能・血中物質解析・質問紙回答についての解析を行い、1)摂食障害の病態把握、2)各モダリティを統合した解析を通じたバイオマーカーの探索、3)腸内細菌叢や体組成解析を含めたこれまでにない視点での病態把握、4)患者群の縦断的検討を通じた各指標・症状の回復可能性の直接的検討、を行う。これらを通じ、摂食障害の統合的病態解明・現治療の限界測定・新規治療法開発・予後の改善を図ることが本研究の最終目的である。 令和4年度においては、代表研究者を含め、各研究従事者の所属施設の運用が新型コロナウイルス感染症蔓延から大きな影響を受け、データ解析等の作業が滞った。 研究全体として進捗が遅れており、研究代表者・研究分担者を筆頭とする学会での対外発表や、国際専門誌(英文)での論文発表には至っていない。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
各研究従事者の所属施設の運用が新型コロナウイルス感染症蔓延から大きな影響を受けたことによる。
|
今後の研究の推進方策 |
令和4年度においては、(1)血中生理活性物質を診断亜型間および健常者との間で比較を行う。(2)他の研究費により得られるモダリティと合わせて、診断亜型との関連を探索的に検索し、これまでに報告の乏しい視点からの検討を含めて、早期診断や診断確定につながるバイオマーカーの探索を行う。 これらの検討結果については、国内学会での発表および査読付き国際専門誌への投稿を行い、摂食障害の病態解明及び新規治療法の開発に資する。
|