研究課題/領域番号 |
20K07953
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
太田 晴久 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (00439366)
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研究分担者 |
橋本 龍一郎 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (00585838)
金井 智恵子 和洋女子大学, 人文学部, 准教授 (00611089)
板橋 貴史 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 講師 (70636943)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 感覚過敏 / fMRI / 感覚異常 |
研究開始時の研究の概要 |
自閉スペクトラム症(ASD)では感覚過敏および鈍麻といった感覚異常を高率に伴う。これらの感覚異常には一次感覚野を含む低次からのボトムアップ処理と注意などの高次のトップダウン処理の問題の双方の関与が指摘されている。低次感覚処理では一次感覚野での神経応答の不安定さ(マルチボクセル・パターン分析を用いた解析)、高次感覚処理では選択的注意の障害(異なる感覚モダリティー間での調整機能)に着目し、その背景にある神経基盤についてfMRIを用いて検討する。また、fMRI課題施行中の皮膚電気反応を測定することで課題刺激による生理学的な反応を抽出し、得られたfMRIデータとの関連を探る。
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研究実績の概要 |
自閉スペクトラム症(ASD:Autism Spectrum Disorder)では感覚過敏および鈍麻といった感覚異常を高率に伴うことが知られており、60-90%に認められると報告されている。これらの感覚異常には一次感覚野を含む低次からのボトムアップ処理と注意などの高次のトップダウン処理の問題の双方の関与が指摘されている。しかし、それらを包括的に検討した神経画像研究は殆どなく、感覚異常の神経基盤は明らかになっていない。低次感覚処理では一次感覚野での神経応答の不安定さ(視覚・聴覚刺激に対する神経応答の変動性・馴化について、多数のvoxel が示す信号の空間的パターンを分析するマルチボクセル・パターン分析を用いた解析)、高次感覚処理では選択的注意の障害(異なる感覚モダリティー間での調整機能:視覚的課題施行による聴覚的な無関係刺激の調整機能が適切に働いているかについて)に着目し、その背景にある神経基盤についてfMRIを用いて検討する。また、fMRI課題を施行中の皮膚電気反応を測定するとともに、感覚異常に関する複数の自己記入式評価尺度のデータを収集する。それにより、ASDの感覚異常について脳神経科学的特徴、生理学的反応、臨床評価との関連を検討する。同一被験者に対して課題を施行することで、ASDの低次および高次感覚処理過程での特徴を個別に明らかにするだけでなく、ASDの感覚異常についてそれぞれの感覚処理段階での要因を双方含めた予測モデルの導出を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
過去に実施されている、本研究に関連する学術論文を詳細に検討した。研究分担者との議論を踏まえ、行動指標となり得る課題の選定、fMRI撮影中におこなう課題の選定などをおこなった。対象となりえる被験者に対して、感覚過敏とひきこもり状態などの臨床尺度との関連について解析し、英文原著として論文化した。しかし、東京都におけるCOVID-19感染状況の広がりに配慮し、MRIスキャン実施のタイミングは予定よりも遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
過去に実施されている、本研究に関連する学術論文を詳細に検討した。研究分担者との議論を踏まえ、行動指標となり得る課題の選定、fMRI撮影中におこなう課題の選定をした。感染状況の推移をみて、スキャンを実施する準備をしている。
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