研究課題/領域番号 |
20K07956
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
鈴木 正泰 日本大学, 医学部, 教授 (20526107)
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研究分担者 |
谷口 哲也 日本大学, 医学部, 准教授 (10383556)
横瀬 宏美 日本大学, 医学部, 助教 (40465274)
金子 宜之 日本大学, 医学部, 准教授 (50774147)
斎藤 かおり 日本大学, 医学部, 助手 (60838902)
久保 英之 日本大学, 医学部, 助教 (70451367)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | うつ病 / 睡眠 / 脳波 / 睡眠脳波 / 個別化医療 |
研究開始時の研究の概要 |
うつ病患者の約7割は薬物療法によって寛解に至るが、初回治療で寛解に至るのはその半分程度である。そのため、有効な薬物を事前に見極める手法の確立が強く求められている。うつ病においては8割以上の患者で不眠を認め、その改善は寛解を得る上で極めて重要であるが、睡眠異常のパターンは個々の患者によって異なる。本研究では、抗うつ薬の睡眠への作用がクラスによって異なることに着目し、睡眠異常のパターンに基づいた薬物選択により初回治療寛解率が向上するか検証する。
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研究成果の概要 |
ポータブル睡眠脳波計のうつ病臨床における有用性を検討した。抗うつ治療への反応群は非反応群に比較し、入眠までの時間(入眠潜時)が短く、レム睡眠時間が短かった。また、反応群ではレム睡眠中のβ波活動が低かった。既存データを用いた検討では、主観的不眠と抑うつ症状との関連は主要精神疾患において共通してみられる特徴であること、睡眠の質を表す睡眠休養感は将来のうつ病発症の予測や自殺リスクの評価に有用な指標である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポータブル睡眠脳波計で取得した睡眠脳波情報が、うつ病の治療反応予測に利用できる可能性が示唆された。主要な精神疾患において、主観的不眠が抑うつ症状と関連することが明らかとなった。睡眠の質を表す「睡眠休養感」に着目することによって、より有効なうつ病予防や自殺予防が実践できる可能性が示唆された。
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