研究課題/領域番号 |
20K07963
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
竹内 崇 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (70345289)
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研究分担者 |
宮島 美穂 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (70616177)
市倉 加奈子 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (00769044)
松島 英介 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 非常勤講師 (50242186)
千葉 宏毅 北里大学, 医学部, 講師 (90713587)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | テキストマイニング / 疾病概念 / ヘルスリテラシー / がん教育 / 質的研究 / 精神腫瘍学 / メンタルヘルスリテラシー / レジリエンス |
研究開始時の研究の概要 |
がんの親を持つ子どもは情緒,行動面の問題を生じやすく,予防的にレジリエンスを高める取り組みが求められている.義務教育課程でのがん教育が推進されているが,児のメンタルヘルスの観点は乏しく,がんと死との関連が過剰に強調されるなど偏ったイメージを与える可能性もある.本研究では,小中学校の教科書の分析(研究1)に基づいて精神腫瘍学の視点から学校教育を補完する親向けの家庭用がん教育教材を開発し,その効果を検証する(研究2,3).親自身のメンタルヘルスリテラシー向上を通じて児のレジリエンスを高め,より増加している育児世代のがんにおけるメンタルヘルス問題への予防的取り組みを目指す.
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研究実績の概要 |
本年は教科書のテキスト分析を中心に進めた。2021年度の小中学校の国語・道徳の教科書における死、病気に関する表現について、KH-Corderを用いた量的・質的分析を行った。死の分析に関してはほぼ完了した。その結果、死の表現に関して、学年が上がるにつれて、ノンフィクション、「人」の死、直接的な死の表現が増える、中学では代替物による間接的な死の表現や周囲の視点で語られる死が増える、がんと死についての描写は小学校中学年(3年、5年)で多い、感情的な表現、ノンフィクション、比喩的な表現が多い、といった特徴が明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
今年度中は良好な進捗が得られたものの、初年度~4年度目における新型コロナウィルスの感染拡大の影響による計画の再検討や変更等により全体の進捗は遅延している。
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今後の研究の推進方策 |
教科書のテキスト分析に関しては、死の表現についての分析結果を論文として成果発表する。また病気の表現についての分析を進める。小中高校の読書感想文課題図書にも対象を広げ分析中である。またこれらの結果に基づくがん教育の教材の作成も行う。
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