研究課題/領域番号 |
20K07967
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
降籏 隆二 京都大学, 学生総合支援機構, 准教授 (40727830)
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研究分担者 |
石見 拓 京都大学, 大学院医学研究科, 教授 (60437291)
岡林 里枝 京都大学, 環境安全保健機構, 助教 (70526805)
島本 大也 京都大学, 大学院医学研究科, 特定助教 (10828411)
斎藤 かおり 日本大学, 医学部, 助手 (60838902)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 社会的ジェットラグ / 大学生 / ランダム化比較試験 / 眠気 / 抑うつ症状 / 睡眠行動療法 / ランダム比較試験 / クロノタイプ / 睡眠 / うつ状態 / 睡眠障害 / 遠隔支援 / 行動療法 |
研究開始時の研究の概要 |
思春期の学生の睡眠不足は、学校などの社会的時刻と個人の生物時計の性質の不一致により生じ、社会的ジェットラグ (social jetlag:SJL) と呼ばれる。本研究の目的は、SJLを有する大学生を対象として、インターネットを介した遠隔支援システムを用いた睡眠行動療法プログラムを提供する無作為化比較対照試験を実施し、その有効性を1) 短期治療効果の判定、2) 長期治療効果の判定、3) 治療アドヒアランスの評価、4) 治療中断例についての調査により検証し、SJLの睡眠行動療法プログラムを作成することで予防に取り組むことある。
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研究成果の概要 |
社会的ジェットラグ(Social Jetlag: SJL)が増大している大学生を対象として、睡眠行動療法を提供する遠隔支援システムの有効性を検証した。SJL≧60分の大学生を募集し、ランダム化比較試験を実施した。介入群には、ウェブコンテンツと電子メールで睡眠延長法を提供する2週間の介入を実施した。対照群は睡眠を記録した。主要評価項目はSJLの平均変化量とした。54名のうち、26名が介入群に、28名が対照群に割り付けられた。2週間後のSJLの平均変化量は、2群間で統計的に有意な差が認められた(27.7分、P=0.048)。SJLが増大している大学生に対する介入プログラムの有効性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、社会的ジェットラグの増大に対して、遠隔で行うことができる睡眠行動療法プログラムの介入効果を初めて示した研究である。社会的ジェットラグに着目した睡眠改善により、睡眠だけでなく精神的健康の改善の可能性が示唆され、思春期の睡眠衛生および精神的健康の病態理解を深めることにも寄与する。
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