研究課題/領域番号 |
20K07979
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
東 晋二 東京医科大学, 医学部, 教授 (30365647)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 進行性失語症 / アルツハイマー病 / 前頭側頭葉変性症 / 失文法 / 神経心理 / 認知症 / 原発性進行性失語症 |
研究開始時の研究の概要 |
認知症には言語障害から発症する群があり、原発性進行性失語症と総称される。その多くはアルツハイマー病や前頭側頭葉変性症の亜型や非典型例である。 原発性進行性失語症には下位分類があり、診断には失語症状の把握が不可欠である。その中でも文を構造化できない失文法症状は特にその把握が難しい症状であるが、現在統一された検査手順はない。 本研究は失文法型の認知症の診断検査法の開発を目的とする。日本人における文の形成・理解に必要な高次脳機能とその関連脳領域を調査し、効果的な認知訓練方法の開発を検証する。
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研究成果の概要 |
認知症の主要な認知機能障害の一つである言語障害のうち、文法障害に焦点をあて、心理検査・障害部位(神経変性部位)・安価で多人数に実施できる治療的補助についての研究を行った。本研究では、刺激図版と語句カードを用いる検査の有用性、大脳皮質と皮質下灰白質・白質でそれぞれ関与する言語機能が異なること、自宅でのインターネット動画を用いた言語活動が高い継続率が得られることが実証できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の高齢化社会において認知症の理解・治療・介護は重要な課題となっている。認知症の症状は記憶障害と見当識障害が注目される傾向にあるが、言語機能は人と人とのつながりを促すコミュニケーションツールであり、高齢者の心理・人格の安定に欠かすことのできない機能であり、文法機能はその基本となるものである。本研究はこの言語機能の中でも最も理解や把握が難しい文法機能に焦点を当てた研究である。
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