研究課題/領域番号 |
20K07989
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
五ノ井 渉 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60631174)
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研究分担者 |
阿部 浩幸 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (40708632)
石田 尚利 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40822367)
槇野 陽介 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (50725017)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 死後画像診断 / 死亡時画像診断 / Postmortem Imaging / Autopsy imaging / Forensic imaging / 法医画像 / 死後CT / Postmortem CT / Forensic radiology / CT / Postmortem imaging / Autopsy / MRI |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、亡くなった方の解剖を行う前に、死因究明や解剖補助の目的で、ご遺体のCT(死後CT)を撮像する。まず、病院で治療の末に亡くなった(診療関連死)方の死後CTを用いて、カルテ情報・生前のCT・解剖結果と、死後CTの画像を見比べることで、死後CTの診断を行う基準となるデータ作りをする。加えて、警察などから持ち込まれた死因がはっきりしないご遺体(異状死)の死後CTを撮像し、解剖結果と見比べて、死後CTがどのような疾患の死因究明に役立つかを研究する。
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研究成果の概要 |
診療関連死を包括的に対象として、臨床経過-生前CT-死後CT-解剖所見の対比を行 い、死因や病態推定に有用な死後CT所見を探索した。研究成果を査読付英語国際誌に発表できた検討項目は、①肺の死後CT所見、②肺血管の死後CT所見、③新生児・乳幼児の死後CTの診断能、④基底核の遅延造影効果、⑤脳脊髄の死後CT所見、⑥放射線科医が知っておくべき死後画像診断の知識の総説であった。国際学会であるISFRI 2022では、主催者に協力して招待講演等の活動を行った。日本語では、多くの総説、学会発表を行った。死後画像診断ガイドライン2025も編纂者・執筆者として活動した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
死亡時画像診断は、重要な死因推定手段であるが、未だに多くの臓器や疾患で正しい解釈方法が明らかでないままである。今回の研究では、これまで死後CT所見の報告が乏しかった、肺や肺血管、新生児・乳幼児の死因診断能、脳の造影効果、脳脊髄等に関する新たな知見を多く報告することができた。また、死後画像診断を正しく社会に役立てるための多くの教育活動を行うことができた。本研究結果は、死後CTによる肺病変の診断を大きく前進させるものであった。死因推定の精度向上は、医療の発展、犯罪見逃し減少、社会の安寧に役立つと期待される。
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