研究課題/領域番号 |
20K07993
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 富山大学 (2023) 京都大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
木戸 晶 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (80595710)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 子宮 / 子宮腺筋症 / 子宮蠕動 / MRI / 蠕動 / 内膜症 |
研究開始時の研究の概要 |
・婦人科疾患の中で頻度の高い子宮筋腫・腺筋症・内膜症と診断された患者の子宮機能である子宮蠕動をMRI画像により評価し、各疾患分類・内分泌血液検査データ等をあわせ、長期的妊孕能の評価を行う。不妊治療後転帰を層別化することにより、各々の群に適した治療方針を得ることを目的とする。 ・子宮筋腫・腺筋症・内膜症と診断された患者で妊娠に至った例について、妊娠転帰の評価を行い、妊娠後の転帰不良を予測する上でリスクとなりうる要素を種々の蠕動特性、臨床検査データとの相関から検索する。妊娠転帰予測におけるMRI蠕動運動評価の意義、臨床外来において還元が可能かどうかを検討する。
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研究実績の概要 |
これまでの経過として、研究開始当初、研究協力者から送付された対象となりうるデータ145例について検討を行ったが、当初の研究計画のInclusion criteriaに該当せず、研究計画の見直しが必要となった。改めて、研究計画を見直し、対象とする患者を「婦人科医の診察の上、「腺筋症」の疑いでMRI撮影のされた患者」と定義し、2017年9月から2023年9月まで219例の画像、および臨床情報を取得、最終的に139名を評価の対象とした。 子宮を前壁、後壁に分類し、病変のある壁、ない壁に分類。1名の放射線科医が、月経周期(増殖期、黄体期、月経期)に分類し応じて子宮蠕動の有無を評価。蠕動が存在する場合は、頻度、方向(頸部―底部方向、底部―頸部方向、mixed)、子宮外子宮筋伝導 (OMC) の有無を評価した。 子宮腺筋症のある子宮壁については、本疾患に特徴的な動きと考えられる、不規則な信号の動きと粘膜の動きを評価。増殖期において、内膜症性嚢胞の有無による蠕動の違いも検討した。 結果、特に黄体期において、正常な壁 (47/96) よりも腺筋症のある壁 (113/182) で有意に多く観察されたが、頻度には有意な差は認めず (6.9 対 7.4)。月経周期間で、蠕動運動の存在と頻度に有意な差は認めなかった。蠕動方向は、増殖期および黄体期では頸部―底部方向、月経期ではmixedパターンであった。腺筋症病変部分における蠕動について、半数の症例で不規則な信号運動と粘膜運動が認められた。25%の症例で、OMCと不規則な信号の移動の両方が伴いました。 OMCは、増殖期の腺筋症患者でより頻繁に観察された (29/49 対 7/24)。 子宮内膜症性嚢胞のある症例では、子宮内膜症性嚢胞がない症例と比較して、蠕動運動の有意な減少が観察された。 本内容を北米放射線学会へ投稿し、現在、論文を執筆中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究実績の概要に記載の通り、研究開始時においては、送られたデータを全て対象から計画し直す必要があった。 また、申請者が画像の評価のために、他院へ出向く必要があったが、新型コロナウィルス感染症の所属病院の規定により、研究機関のうち3年の間、移動が制限された。昨年ようやく移動が可能となり、データを取得可能となった。今年度は、申請者の異動が生じ、新たな勤務先では臨床業務等の負担が多く、研究時間を確保することが難しくなった。現在、研究時間を幾ばくか確保し、論文化を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
研究実績の概要に記載のように、既に結果は統計処理も含めて終了し、論文の草稿は記載した状況にある。今後、臨床等の業務との兼ね合いを調整し、申請者が論文の形を整える時間を確保する。
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