研究課題/領域番号 |
20K07999
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
牛島 泰宏 九州大学, 医学研究院, 准教授 (40432934)
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研究分担者 |
久保 雄一郎 九州大学, 医学研究院, 助教 (00844804)
西江 昭弘 九州大学, 医学研究院, 教授 (20457427)
石松 慶祐 九州大学, 大学病院, 医員・臨床助教 (20800147)
高山 幸久 九州大学, 大学病院, 助教 (60546563)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 拡張現実 / 凍結療法 / 腎細胞癌 |
研究開始時の研究の概要 |
画像下治療の一つである腎細胞癌に対するCTガイド下凍結療法は、外科的治療と比較と比べ低侵襲であり、画像装置の発達に伴い近年急速に普及してきた治療法である。治療前には種々の画像装置の利用により膨大な画像情報が生じるが、実際の治療を行う際の画像は二次元情報のみで分解能も高くなく十分な情報とは言えない。そこで、本研究の目的は、膨大な画像情報を治療時に視覚的にわかりやすい形で提供する手段としてAR(Augmented reality、拡張現実)を利用し、より質の高い低侵襲で安全な腎細胞癌に対するCTガイド下凍結療法を開発することである
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研究実績の概要 |
2022年度も、「腎細胞癌に対する凍結療法の症例」に関しては、順調に推移しており、約50症例を施行した。ほぼ全例において、治療前に造影CTをはじめとした画像を撮像しており、ワークステーションで3D画像を作成した。「診断画像で得られた腎臓の3次元画像を、術野(体表)に反映させる手法を確立すること」に関しては、ARデバイス(Hololens)の設定に取り掛かっているところであるが、設定に手間を擁している状態である。近年新たなARデバイスが他社からリリース予定とのこともあり、状況次第では、ARデバイスの変更も検討している。 学会発表、論文作成については、Diagnotid and Interventional Radiology に「Diagnostic accuracy of percutaneous core biopsy before cryoablation for small-sized renal cell carcinoma」が掲載された。第51回日本IVR学会にて「散発性腎細胞癌に対するCTガイド下凍結療法の前に施行するリピオドールマーキングが治療成績に与える影響」のタイトルで口頭発表を行った。現在英文雑誌に投稿中である。第195回日本医学放射線学会九州地方会で「埋込型LVAD(補助人工心臓)装着患者の腎細胞癌に対して凍結療法を施行した一例」、第44回九州IVR研究会・第1回日本アブレーション研究会で「結節性硬化症に伴う腎血管筋脂肪腫に対し凍結療法を施行した4例」の発表を行った。IVR学会誌に「腎細胞癌に対する凍結療法後の長期経過で発見された腎仮性動脈瘤の1例」が掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍で、昨年度にARデバイスの入手が遅れた。 そのほか、コロナ禍で研究環境の制限が続いた影響で、当初の計画からはさらに遅れた状況となっている。研究機関を来年度までに延期申請した
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍収束の見通しがついたので、研究を進捗させる。 ARデバイスを用いて「診断画像で得られた腎臓の3次元画像を、術野(体表)に反映させる手法を確立すること」については、デバイスの設定に難渋しているが、近年、新なARデバイスが複数開発されており、それらの使用も検討する。
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