研究課題/領域番号 |
20K08008
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 (2021-2022) 大阪薬科大学 (2020) |
研究代表者 |
平田 雅彦 大阪医科薬科大学, 薬学部, 講師 (00268301)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | SPECT / フマル酸呼吸 / がん幹細胞 / 放射性ヨウ素 / Flutolanil / ミトコンドリア複合体II / ミトコンドリア / 低酸素 / 放射性プローブ |
研究開始時の研究の概要 |
フマル酸呼吸はがん幹細胞でその存在が強く示唆されており、その際、ミトコンドリア呼吸鎖の複合体Ⅱが重要な役割を果たしている。がん幹細胞における解糖系のエネルギー産生機構からフマル酸呼吸へのスイッチイングを把握できれば、難治性がん診断や治療のモニタリングが可能となり、低酸素状態で生息するがん幹細胞治療への展開が容易になる。そこで、フマル酸呼吸能を把握可能な新規放射性プローブの開発を行う。駆虫薬のFlutolanil誘導体はミトコンドリアの複合体Ⅱを選択的に結合・阻害する。本研究ではFlutolanil誘導体の構造を基に、がん細胞のフマル酸呼吸能を把握しうる新たな放射性プローブを開発する。
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研究成果の概要 |
フマル酸呼吸(FR)は、がん細胞幹細胞でもその存在が示唆されており、ミトコンドリア呼吸鎖の複合体IIが重要な役割を果たしている。一部の難治性がんは、増殖に必要なエネルギーをFRで得ていることが明らかとなりつつある。がん幹細胞における解糖系のエネルギー産機構からFRへの切り替えを把握できれば、難治性がん診断や治療のモニタリングが可能となり、低酸素状態で生息するがん治療への展開が容易になる。そこで、FR能を複合体IIの画像化を介して把握可能な新規放射性プローブの開発を行った。本研究では新たな、ミトコンドリア呼吸鎖複合体IIをイメージングしうる新規プローブの合成に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの難治性がんの診断・治療はがんの特性から非常に困難であり、これまでに多くの研究がなされてきた。本研究の成果は、難治性がんの診断・治療に新たな方向性をもたらすのもであり、フマル酸呼吸を標的とした新規抗がん剤や診断薬剤の開発に寄与するものと期待されるものであり、社会的意義を有するものである。また、学術的にもヒトには存在しないと考えられていたフマル酸呼吸の研究の進展にも寄与するものと期待される。
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