研究課題/領域番号 |
20K08011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
山本 亮 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30319959)
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研究分担者 |
玉田 勉 川崎医科大学, 医学部, 教授 (40278932)
檜垣 篤 川崎医科大学, 医学部, 講師 (90454850)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 機能的MRイメージ / 糖尿病性腎症 / 慢性腎障害 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の血液透析患者の増加の主な原因は末期糖尿病性腎症患者の増加である。血液透析患者の増加の抑制には早期に糖尿病性腎症を正確に診断することが重要である。 本研究では、早期糖尿病性腎症で起こっている微細な組織レベルの変化を機能的MRイメージにより非侵襲的に視覚的及び定量的に評価することで、早期の糖尿病性腎症をより正確に評価することができる新たな指標を確立することを目的とする。
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研究実績の概要 |
早期糖尿病性腎症の診断は、現時点では尿中アルブミン尿とeGFRで評価されているが、新たな診断指標が必要とされている。 本研究の目的は、早期の糖尿病性腎症の評価において、マルチパラメトリックMRI所見の有用性を確認することである。 研究対象者(N=58)は、早期糖尿病性腎症患者35名と健常ボランティア23名であった。すべての症例は、3テスラMRI装置を用いて非造影MRIを受けた。測定指標は、腎皮質と腎髄質のT1値、T2値、BOLDイメージング(T2*値、R2*値)、 IVIMイメージング(ADC、f、D*、D値)、 ASL(早期血流)、およびマルチTIを用いたIRパルスによるSSFPでの最適TI値、反転TI値、最適TIでの皮髄コントラスト比(CMR=皮質の信号強度(SI)/髄質のSI)のTI)の合計21のパラメータで、これらの指標を健常者群と早期糖尿病性腎症群間で比較した。 結果は、健常者と早期糖尿病性腎症群の間で、皮質のT2値(平均±SD:101.28±9.59msec vs 107.76.0±1群1.39msec; p=0.041)、IRパルスを用いたSSFPでの反転TI(平均±SD:1240.9±66.6msec vs. 1278.6±62.2msec;p=0.029) および最適TI(平均±SD:1395.5±72.2msec vs. 1437.1±70.0 msec;p=0.019 )で、有意な差が認められた。その他の18項目については、健常者群と早期DN群との間に有意差は認められなかった。 現時点での結論として、皮質のT2値とマルチTIを用いたIRパルスによるSSFPから得られる指標は、早期糖尿病性腎症における腎皮質の糸球体高血圧関連変化を感度よく捉え、非侵襲的かつ短時間で早期糖尿病性腎症の評価に用いることができる可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナ蔓延のため、研究期間前半の患者リクルートが当初の計画より遅れたため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は早期糖尿病性腎症のみならず、糖尿病性腎症ステージ1-5の各群と健常者群の6群でMRIパラメータを比較することにより、さらに詳しく糖尿病性腎症の診断、ひいては進行に伴う病態解明を行う予定としている。
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