研究課題/領域番号 |
20K08025
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
浅見 麻紀 (野山麻紀) 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (60808187)
|
研究分担者 |
松永 和人 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20347602)
平野 綱彦 山口大学, 医学部附属病院, 准教授 (00382333)
椎木 健裕 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (30610456)
平野 靖 山口大学, 医学部附属病院, 准教授 (90324459)
間普 真吾 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (70434321)
原田 美沙 山口大学, 医学部附属病院, 診療助教(4日/週) (70894799)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | COPD / 気道炎症 / FDGーPET / PRM / 機能的微小気道病変 / PRM-CT / FDG-PET / 気流制限 / フェノタイプ / ACO / 末梢気道炎症 / PRM-CT法 / PET |
研究開始時の研究の概要 |
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、たばこ煙などの有害粒子が肺の炎症を誘発し、その結果正常な肺組織構造が破壊され、呼吸困難などの症状をきたすとされてきた。しかし近年では幼少期に気道や肺の重篤な障害を受けることで成人期の肺の発育不全をもたらしCOPDに至ることが知られており、その発症や進展には炎症性だけでなく、非炎症性機転も存在するという概念が提唱されている。 本システムでCOPDにおける気道・肺の炎症/非炎症と構造変化の関係を明らかにすることで、病因に基づくフェノタイプ分類が可能となり、新たな診断基準の提案が可能となることが期待される。
|
研究成果の概要 |
末梢気道構造と気道炎症の程度、臨床症状との関連性を評価する方法としてPRM-CT法と(FDG)-PETを用いて、それらの画像を融合させ同一時空間で解析することを検討した。21例を解析、全例肺癌症例であり、癌の領域をトリミングで除去した。PRM-CT画像のボクセル毎のCT値を基に、画素ごとに比重を測定し、PETのSUVを補正(正規化)した。 各症例の正常肺の平均値を1とし、fSAD, 気腫をそれぞれの比率で見ることとした。fSAD平均/正常肺平均においてPS、CAT score、喫煙本数、BMI、%FVC、FEV1%、%FEV1、%DLco、FeNOなどのパラメーターとの相関は認められなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
たばこ煙などの有害粒子により、気道の炎症が起こり、その結果正常な肺組織構造が破壊され、気腫性病変や末梢気道の線維化によって、肺の静的(安静時)、動的(労作時)過膨張や進行性の気流制限に至り、患者は労作時呼吸困難などの症状を来すとされている。本研究ではPET-CTを撮影した症例において吸気呼気CTで作成したPRM画像で正常肺、気腫肺、機能的微小気道病変の領域に分けた部位についてそれぞれFDG集積を評価したが、FDG集積の平均値ではそれぞれ差は見られなかった。症例ごとに正常肺、気腫、fSAD領域でFDG集積をヒストグラムで示し、各種臨床パラメーターと関連があるか解析予定である。
|