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放射線治療時の抗腫瘍免疫感受性を決定する遺伝子変異同定とリキッドバイオプシー開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K08032
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

吉本 由哉  福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80594390)

研究分担者 尾池 貴洋  群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (10643471)
田巻 倫明  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (20400749)
鈴木 義行  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60334116)
三村 耕作  福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (90568031)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード子宮頸癌 / 抗腫瘍免疫 / 放射線治療抵抗性 / 網羅的遺伝子解析 / リキッドバイオプシー
研究開始時の研究の概要

本研究では、放射線治療抵抗メカニズムの解明と治療耐性群の同定法開発を行う。我々はこれまで、放射線治療が効果を発揮するためには宿主の抗腫瘍免疫が必須であることを示してきた。放射線治療症例における網羅的遺伝子解析を行ったところ、FGFR遺伝子変異が治療耐性・予後不良に関与していることを新規に見出した。見出した遺伝子変異はFGFRファミリー1-4にわたり、領域も様々であるが、がん原性が証明されている変異のみでなく、新規の変異を含む。そこでこれら変異のがん原性をin vitro及び他コホートで証明する。さらに、これら変異をを実臨床で低侵襲に同定するための、リキッドバイオプシー法を開発する。

研究成果の概要

本研究の目的は、放射線治療抵抗メカニズムの解明と治療耐性群の同定法開発である。子宮頸癌根治的放射線治療症例における網羅的遺伝子解析を行ったところ、FGFR遺伝子変異が治療耐性・予後不良に関与していることを見出した。他コホートでの検証の結果、FGFR変異に加えてFGFRの一塩基多型が治療耐性・予後不良に関与していることが示された。
実臨床への応用を目指し、ddPCR法での変異検出を行った。FGFRの一塩基多型および、子宮頸癌で比較的高頻度に認めるPIK3CAのE542K変異 、E545K変異を、前向きに集積した患者の血液から抽出したcfDNAより検出した。これらの変異は血液から同定可能であった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

子宮頸癌は若年女性における主要な死因の一つである。標準治療は放射線治療であり、特に進行期は全例で放射線治療が行われる。そのため、放射線治療効果予測や再発予測のためのバイオマーカーが有用である。また、再発子宮頸癌に対する化学療法奏効率は低く、有効な分子標的の探索も必要である。子宮頸癌においてはこのような因子の研究が進んでおらず、治療耐性・予後不良に関与する遺伝子変異を見いだした本研究は非常に有意義と考えられる。本研究成果をもとに、再発予測のための血中cfDNAからの変異遺伝子測定、再発例に対するFGFR阻害剤による治療などが行われる可能性がある。

報告書

(2件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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