研究課題/領域番号 |
20K08049
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
片山 敬久 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (20423303)
|
研究分担者 |
増井 浩二 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20783830)
菊池 隆 公益財団法人神戸医療産業都市推進機構, その他部局等, その他 (60721909)
小島 伸介 公益財団法人神戸医療産業都市推進機構, その他部局等, 研究員 (70378686)
萬 篤憲 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 政策医療企画研究部, 医長 (30210800)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 前立腺癌 / 小線源治療 / 若年 / 前立腺体積 / J-POPS |
研究開始時の研究の概要 |
J-POPS(Japanese Prostate Cancer Outcome Study of Permanent I-125 seed Implantation)の約7000例のデータを用いて、60歳未満、および前立腺体積20cc未満の患者のシード治療の成績を解析し、それらの患者に対するシード治療の適応を評価・検討する。
|
研究実績の概要 |
若年前立腺癌患者に対するシード治療の治療成績については、J-POPSのコホート1+2の症例で、60歳未満:716例、60歳以上:6005例を対象とした。統計解析の結果は、①傾向スコアマッチングを行っても60歳未満と60歳以上で生化学的再発率に有意差無し、②多変量解析で、生検陽性率高・生物学的効果線量低・グリソンスコア高・リスク群高・シード治療単独・登録時期早が生化学的再発と有意に相関していたが、60才未満か以上かは相関していなかった。③有害事象については、60才未満の方が、勃起能低下・G2以上の全尿路有害事象・頻尿/尿意切迫・直腸出血が有意に少なかった、であった。結論としては、シード治療は60才未満の前立腺癌患者にとっても優れた治療オプションであると思われた。論文をBrachytherapyに投稿し、アクセプトされ、2023年1月に刊行された。 前立腺体積の小さい前立腺癌患者に対するシード治療の治療成績については、前立腺体積<15cc:491例、15-20cc:1118例、>20cc:5043例を対象とした。統計解析の結果は、①前立腺体積3群(<15cc、15-20cc、>20cc)間で、生化学的再発率・前立腺癌特異死亡率・全死亡率・非遠隔転移死亡率に有意差無し、②多変量解析において、前立腺体積は、生化学的再発・前立腺癌特異死亡・全死亡・遠隔転移死亡・グレード2以上の有害事象、いずれの因子でも無かった、③多変量解析で生検陽性率高のみが、生化学的再発・前立腺癌特異死亡・全死亡・遠隔転移死亡すべてと有意に相関していた、であった。論文作成済で、現在投稿中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
J-POPSコホート2の4573例のデータの固定、統計解析(若年前立腺癌患者に対するシード治療の治療成績、前立腺体積の小さい前立腺癌患者に対するシード治療の治療成績ともに)が遅れたため。
|
今後の研究の推進方策 |
若年前立腺癌患者に対するシード治療の治療成績については、片山が結果公表〔R5年4月~12月〕。 前立腺体積の小さい前立腺癌患者に対するシード治療の治療成績については、増井・小島・菊池が論文作成・投稿〔~R5年6月〕、増井・萬が結果公表〔R5年4月~R6年3月〕。
|