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敵対的生成ネットワークを用いた新しい原理にもとづくDSAの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K08063
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関広島国際大学

研究代表者

山本 めぐみ  広島国際大学, 保健医療学部, 講師 (50412333)

研究分担者 大倉 保彦  広島国際大学, 保健医療学部, 教授 (80369769)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードDSA / 血管造影 / 深層学習 / 敵対的生成ネットワーク / IVR / 画像生成 / アーチファクト / 敵対的生成モデル / Deep Learning
研究開始時の研究の概要

DSAでは血管像を高精細に得るために2つの課題がある.
①被験者や臓器,撮像系の動きによりアーチファクトが生じやすいため,適用部位が限定される.
②造影剤注入後画像(ライブ像)を連続的に撮影するため,被験者の被曝線量が増加する.
本研究では深層学習の敵対的生成モデルを用いて上記の課題を解決する新しいDSA法の開発を行うことを目的とする.本研究により動きによるアーチファクトがないDSA像が得られ,動きによりDSAが適用できなかった冠動脈造影やマスク画像を撮像していなかったためDSA像が作成できなかった部位への拡張が期待できる.さらに深層学習によるフレーム間補間によって,被験者の被曝低減を実現する.

研究実績の概要

本研究の目的は深層学習を用いて,被験者の自由呼吸下で撮影が可能で,かつ被曝線量を大幅に低減できるDSA法の開発を行う.本研究によって,造影後画像であるライブ画像撮影時の呼吸停止は必要なくなる.また,これまで臓器の動きがあるため適用できなかった心臓領域および撮影系が移動する下肢領域などにもDSAが適用できるようになる.さらに,微小な動きによるアーチファクトも低減されるため,通常のDSA画像では観察困難な微小血管や血管の形態なども観察可能となり,診断等で有用となる.これにより任意の部位でのDSAが可能となり,結果として血管造影に比べて造影剤の使用量を減らすことができるDSAの適用範囲が広がり,造影剤による副作用低減が期待できる.本研究では,これまでのDSAのようにライブ像からマスク像を減算すると動きによるアーチファクトが生じるため,ライブ像から直接DSA像を得よ
うとする手法を考案している.
今年度は,昨年度の実績に基づいて,血管造影像の画像データベースを構築と深層学習モデルの比較・検討を行った.具体的には,造影後画像および病院で作成されたDSA画像のそれぞれについて,ニューラルネットワークの効率的な学習を行うため画像パッチを作成した.ここで造影後の画像パッチは「入力データ」に,病院で作成されたDSAの画像パッチは「教師データ」に対応する.そして,敵対的生成モデルであるpix2pix,CycleGANと, FCNのU-netの3つのタイプのモデルを作成し,画像データベースのデータを用いて学習を行い,結果として出力される画像の画質を元にモデルの層数やハイパーパラメータを変更し,モデルの最適化を行った.しかし,ハイパーパラメーターの設定や最適化に時間を要している.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ハイパーパラメータの最適化と学習時間に時間を要している.

今後の研究の推進方策

ハイパーパラメータの設定について最低化の戦略を立て,実装し,効率的な最適化を図る.

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 深層学習を用いた冠動脈造影におけるDSA法の開発2022

    • 著者名/発表者名
      山本 めぐみ , 大倉 保彦
    • 雑誌名

      日本放射線技術学会雑誌

      巻: 78 号: 2 ページ: 129-139

    • DOI

      10.6009/jjrt.780203

    • NAID

      130008161712

    • ISSN
      0369-4305, 1881-4883
    • 年月日
      2022-02-20
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 深層学習の画像生成モデルを使ったDSA法に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      山本めぐみ, 大倉保彦
    • 学会等名
      日本放射線技術学会第79回総会学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Development of a Method for Improvement of SPECT Images Reconstructed from Sparce Projection Data by Deep Learning Technique2023

    • 著者名/発表者名
      矢野玲奈, 大倉保彦,山本めぐみ
    • 学会等名
      ICRPT International Conference on Radiological Physics and Technology 2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] SPECT image reconstruction from sparse projection data using deep learning model trained by randomly generate training phantom2023

    • 著者名/発表者名
      EANM  European Association of Nuclear Medicine 2023
    • 学会等名
      Reina Yano, Yasuhiko Okura, Megumi Yamamoto
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 深層学習の画像生成モデルを使ったDSAに関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      山本めぐみ
    • 学会等名
      日本放射線技術学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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