研究課題/領域番号 |
20K08074
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター (2023) 金沢大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
稲木 杏吏 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 分野長 (40645131)
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研究分担者 |
瀧 淳一 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (10251927)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 核医学治療 / 核医学診断 / 放射線内照射療法 / テロメア代替延長 / テロメラーゼ活性 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の研究において、いくつかの悪性腫瘍では、細胞の寿命に関連するテロメアを伸長するテロメラーゼの遺伝子変異や異常な活性化等により不死化を獲得していること、テロメラーゼの活性やテロメラーゼを介さないテロメアの代替延長(ALT)が、ある種の悪性腫瘍の悪性化や転移性と関連があることが報告されている。 本研究では、悪性褐色細胞腫及び高リスク群小児神経芽腫について、その代表的な細胞株における放射線感受性とテロメア長・ALT活性の関係性を明らかにすることにより、当該腫瘍の放射線低感受性の要因を科学的に立証し、もって当該腫瘍罹患患者に対する適切な治療戦略の立案に資することを目的とする。
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研究成果の概要 |
一部の悪性腫瘍で認められるテロメア代替延長(ALT)の生体内イメージングを行うため、SK-N-F1細胞と報告されていないSK-N-SH細胞を用いた担癌マウスモデルを作製し、各種のテロメア延長の評価に関する検討を行った。放射線による影響を評価するため、細胞障害性のβ線を放出し、神経芽腫細胞に取り込まれる放射性医薬品であるI-131MIBGを投与後のFlow-FISH法、テロメア長を半定量評価可能なPIPAによるFISH法及びPIPAにI-125を標識した化合物によるイメージングを行ったが、テロメア長と投与放射能濃度(腫瘍への照射線量)には有意な関係がみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
テロメア代替延長(ALT)は、一部の悪性腫瘍で認められるテロメア長維持機構であり、細胞の不死性に強くかかわっている。そのため、テロメア長の生体内イメージングは、腫瘍の悪性度、治療効果判定に極めて有用であることが予測され、放射線診断において極めて有用なプローブとなり、これを用いた抗腫瘍薬の開発につながるものと考えられたが、本研究においては開発に至らなかった。
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