研究課題/領域番号 |
20K08082
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
鶴丸 大介 九州大学, 大学病院, 講師 (90419565)
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研究分担者 |
西江 昭弘 九州大学, 医学研究院, 教授 (20457427)
甲斐 聖広 九州大学, 大学病院, 助教 (50848645)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 胃癌 / リンパ節転移 / CT / スペクトラルCT |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的はIQon Spectral CTを用いて、これまでのCTでは得られなかった胃癌のリンパ節転移を診断する新たな画像パラメーターを明らかにすることである。 対象症例は当施設IQon Spectral CTで術前検査を行った胃癌症例で、目標症例数100(転移陽性リンパ節50病変、転移陰性リンパ節50病変)において後方視的検討を行う。 造影CTデータは、仮想単色X線画像、ヨード密度強調画像、実効原子番号画像などで画像パラメータを群間比較し、リンパ節転移における感度、特異度を含む診断能を算出する。
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研究成果の概要 |
本研究では新たなCT撮像機器であるIQon spectral CT(以下SCT)を用いて、胃癌リンパ節転移診断の新たなパラメータを見出すことであった。パイロットスタディとして、胃粘膜下腫瘍のコホートを用いてSCTの診断精度を検証した。その後、胃癌のリンパ節を標的として検証を行う方針としたが、SCTを用いた胃癌リンパ節転移診断に懐疑的な報告が見られたため、30例に限定して検証することにした。結果、リンパ節転移の鑑別に有効なSCTパラメーターは得られなかった。この検証結果により、本研究の継続遂行する意義は低いと考え、それ以上のコホートを用いた検証は断念した。この結果をもって本研究の成果とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、胃癌のリンパ節転移は造影CTで診断するが、その精度は80%程度で満足しうる成績ではない。本研究では新たなCT撮像機器であるIQon spectral CT(以下SCT)を用いて、胃癌リンパ節転移診断の新たなパラメータを見出すことであった。結果、パイロットスタディとして、胃粘膜下腫瘍の鑑別にSCTパラメーターが有効であることは証明された。一方、胃癌のリンパ節転移の鑑別に有効なSCTパラメーターは得られなかった。本研究結果により、従来の画像診断では困難とされてきた胃癌リンパ節転移診断が、最新のCT撮像機器・手法をもってしても困難であることが示された。
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