研究課題/領域番号 |
20K08088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
山本 由美 東北医科薬科大学, 薬学部, 助教 (70613446)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | COX-2 / イメージング / PET / ニメスリド / 炎症モデル / 腫瘍モデル / 標識合成 / 安定性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、申請者が見出した新規ニメスリド誘導体に着目し、国内外において未だ成功例のない、COX-2イメージング剤の開発を行うことを目的としている。 申請者のこれまでの研究において、ニメスリド誘導体はin vitro/in vivoともにCOX-2イメージング剤として望ましい挙動を示し、有力なCOX-2イメージング剤候補化合物であると結論付けられている。本研究は一連の研究の次の段階として、COX-2を発現する様々な病態モデルを用いて評価することで、ニメスリド誘導体のCOX-2イメージング剤としての有用性を明らかにし、臨床使用への可能性を探るものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、COX-2イメージング剤候補化合物として開発中のニメスリド誘導体の、一連の研究の次の段階として、新たに設計したパラ置換体2化合物を候補に加え、病態モデル動物を用いたin vivo評価を行うことで、COX-2イメージング剤としての有用性を評価した。 当該研究期間全体を通して、新たに設計した2つのニメスリド誘導体は、生体内での安定性に難があり、COX-2イメージング剤として適していないことを明らかにした。その一方で、以前から評価を継続している2つの誘導体は、病態モデル動物を用いた評価においても、COX-2イメージング剤として良好な挙動を示すことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シクロオキシゲナーゼ(COX-2)は、がん(腫瘍)や炎症において高発現するほか、脳においてはパーキンソン病やアルツハイマー病などとの関与が示唆されているが、これら病態におけるCOX-2の働きは未だ解明されていない。 各種病態におけるCOX-2の働きを解明するために、COX-2の画像化を可能とするイメージング剤の研究開発が国内外で進められてきたが、いまだ成功例はない。 本研究において、2つのニメスリド誘導体が、病態モデルマウスの腫瘍や炎症に集積することを明らかにしたことは、COX-2が関与する病態の診断や治療の発展の一助となるだろう。
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