• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

超高線量率スリットビームと金属ナノ粒子を併用した異次元・放射線治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K08134
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

椋本 成俊  神戸大学, 医学部附属病院, 特命助教 (70634278)

研究分担者 赤坂 浩亮  神戸大学, 医学研究科, 非常勤講師 (20707161)
佐々木 良平  神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (30346267)
宮脇 大輔  神戸大学, 医学部附属病院, 特命准教授 (30546502)
中山 雅央  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (60582004)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード放射線治療 / FLASH照射 / 放射光 / スリット照射 / FLASH Radiotherapy / マイクロビーム / マイクロスリットX線照射 / FLASH Radio Therapy / SPring-8
研究開始時の研究の概要

我々はこれまでに、DBA/2マウスにマウス扁平上皮癌を尾静脈から注入し、肺転移を作る実験モデルの確立に成功している。この実験モデルを用いて、まず、最適な金ナノ粒子の濃度設定の探索を行う。最適濃度の決定は、粒子の分散の画像化実験とともに行う。その後、前述した最適濃度を用いて、SPring-8にて超高線量率X線照射を行い、肺転移モデルでの腫瘍抑制効果確認する。

研究成果の概要

FLASH照射における抗腫瘍効果は先行研究ではほとんど報告されていないが、我々の実施した肺転移モデルマウスを用いた検討では抗腫瘍効果と思われる転移の抑制がみられた。
本来であれば転移腫瘍全体への放射線照射が行われなければ治療効果はみられないと考えられるが、今回の検討ではスリット状照射で線量を36Gy~120Gyと漸増させていったところ120Gyの照射で全肺照射36Gyと同等の抗腫瘍効果を示した。全肺照射では肺の有害事象が懸念されるが今回の120Gyのスリット状照射では組織学的に有意な放射線肺障害は観察されず、抗腫瘍効果と正常組織の保護の双方において超高線量率照射が有用であることが示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

金属ナノ粒子に関しては腫瘍への集積を得ることが困難で、今回の多発肺転移モデルでの検討では金属ナノ粒子の併用効果をみることはできなかった。今後は皮膚表層の腫瘍に対して局所注入が可能な疾患を対象に研究を継続する予定である。想定される疾患は難治性で放射線治療抵抗性といわれるトリプルネガティブ乳がんを想定しており、今後の研究成果によりトリプルネガティブ乳がんに対する放射線治療の効果をあげることができれば罹患率の多い乳がん治療の新たな治療選択肢が増え、医療発展に寄与できるものと考えられる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] FLASH照射とシンクロトロン放射光による超高線量率放射線治療の開発2022

    • 著者名/発表者名
      椋本 成俊
    • 学会等名
      臨床技術セミナー3(寡分割照射・定位放射線治療の今後の展開)
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi