研究課題/領域番号 |
20K08135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
神部 敦司 鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (70348283)
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研究分担者 |
藤井 進也 鳥取大学, 医学部, 教授 (10379638)
黒崎 雅道 鳥取大学, 医学部, 教授 (20291461)
加藤 亜結美 鳥取大学, 医学部附属病院, 医員 (40724810)
北尾 慎一郎 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (60724804)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | Bevacizumab / treatment efficacy / biomarker / glioblastoma / 初発膠芽腫 / ベバシズマブ / ASL / COX-2 / 治療反応性 / eASL / グリオーマ / CEST / 膠芽腫 / 遺伝子 / 画像評価 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らは再発症例を対象に、ASL,IVIMによる悪性神経膠腫のBEV治療効果判定について検討し、その有用性について過去に報告した。BEVは初発症例においても保険適応となっており、初発時よりBEVを使用する機会が増えている。しかしながら、過去に初発悪性神経膠腫におけるBEV治療効果に関与する画像評価法は報告はない。また、BEV治療効果に関与する遺伝子についても未解明のままである。本研究では、初発膠芽腫症例におけるASL,IVIM,CEST(ATP)のBEV治療効果判定の有用性を検討し、さらに摘出標本の免疫組織染色を行い、 BEV治療効果に関与する遺伝子背景についても解明を進める。
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研究成果の概要 |
Bevacizumab(BEV)反応性に関与する画像所見と遺伝子背景についてStuppレジメンにBEVを加えた初発膠芽腫27例を対象に検討した。Progression free survival が12ヶ月以上の症例をBEV-responder群(n=16)とし、12ヶ月未満の症例をBEV-nonresponder群(n=11)として比較対象を行った。 術前のASL画像で、BEV-responder群はnon-responder群と比べて有意にrCBFが上昇していた。免疫組織染色では、BEV-responder群でCOX-2の発現が亢進しており、BEV反応性に関与する遺伝子候補となり得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究において、術前ASL画像で病変部の灌流が上昇している症例ではBEV反応性が良好で、その後の治療成績も良いことが分かった。さらに手術で摘出した組織切片を免疫組織染色で検討したところ、COX-2がBEV反応性に関与する遺伝子の一つとして候補に挙がった。 これらの結果は、初発時にBEV治療を追加するかどうかの判断根拠となり得ると思われ、病変部の灌流上昇と病理組織でのCOX-2発現の程度が初発膠芽腫の治療方針を決定する指標の一つになると思われる。今回術前画像や免疫組織染色でBEV反応性に関与する因子が示されたことで、初期治療開始前に簡便にBEV治療選択を決定することが出来ると思われる。
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