研究課題/領域番号 |
20K08145
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
秋山 久尚 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (50231840)
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研究分担者 |
小林 泰之 聖マリアンナ医科大学, 医学研究科, 教授 (40285804)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 4D Flow MRI / 潜因性脳梗塞 / 塞栓源検索 / 心原性脳梗塞(塞栓症) / 大動脈原性脳梗塞(塞栓症) / 潜在性心房細動 / 貼付型長時間心電計duranta / 貼付型長時間心電計Duranta / 心原性脳塞栓症 / 大動脈原性脳塞栓症 |
研究開始時の研究の概要 |
脳梗塞の塞栓源検索を十分に行っても原因が特定できない潜因性脳梗塞は、主に潜在性心房細動(心原性脳塞栓症)や大動脈弓部粥腫(大動脈原性脳塞栓症)による血栓形成が原因と考えられている。 本研究では、潜在性心房細動や大動脈弓部粥腫を塞栓源として正確に診断するための非侵襲的検査法として4D Flow MRIの有用性を検討する。この4D Flow MRIを用いた正確な塞栓源検索の診断法が開発できれば、適切な治療により脳梗塞再発を予防することが可能となる。
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研究実績の概要 |
現保険医療制度で通常行われる脳梗塞の塞栓源検索を十分に行っても原因が特定できない潜因性脳梗塞は、その基礎疾患(塞栓源)として潜在性心房細動(心原性脳塞栓症)や大動脈弓部粥腫(大動脈原性脳塞栓症)による血栓形成が主因と考えられている。この潜在性心房細動と大動脈弓部粥腫との鑑別は、再発予防療法が抗凝固療法と抗血小板療法と全く異なるため正確な診断が重要となる。しかし、これらの鑑別診断には24時間ホルター心電図が行われるも検出率は不十分で、経食道心臓超音波やReveal LINQ、BIOMONITORⅢ等の皮下植込型心電計は侵襲性が高く患者への負担も大きい。本研究は、現保険医療制度で24時間ホルター心電図、貼付型duranta・皮下植込型長時間心電計、経胸壁・食道心臓超音波を駆使してまでも塞栓源が証明できない潜因性脳梗塞例に対し、脳卒中領域では未開拓の4D Flow MRIを応用することに意義がある。この4D Flow MRIによる解析で、長時間心電計での心房細動の検出ができなくとも、左心房・左心室・大動脈弓部での立体的血流プロファイル、血栓形成指標と塞栓源同定指標(淀み/流線/流量比率/圧分布/FFR/WSS/OSI/EL)を検出、更にはパスライン解析および流線解析から血栓形成領域を同定する。これらにより左心房内の淀み消失やWSSの亢進等の所見を認めれば心原性脳塞栓症の診断が可能か否か、経食道心臓超音波で大動脈弓粥腫がとらえられなくとも、大動脈弓部の立体的血流プロファイルにより頸動脈などの頭蓋内血管へ流入する異常な血流を認めれば大動脈原性脳塞栓症の診断が可能か否かを明らかにし、心原性脳塞栓症と大動脈原性脳塞栓症の血栓形成機序を非侵襲的に可視化する4D Flow MRIの有用性を検証するとともに塞栓源確定診断のためのフローチャートを構築する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年7月15日に1例目の潜因性脳梗塞例の4D Flow MRIを行い、現在まで26例を施行している。しかし、今年度は新型コロナ感染症の蔓延、さらには当院新病院への移転、貼付型duranta心電計の不具合等の影響により、最低限の症例にしか4D Flow MRI検査が施行できず目標症例数の50例に達することができなかった。今年度は更なる症例の登録を予定通り行い、全対象例の左心房・左心室・大動脈弓部での立体的血流プロファイル、血栓形成指標と塞栓源同定指標を検出、また、パスライン解析および流線解析から血栓形成領域を同定し潜在性心房細動(心原性脳塞栓症)と大動脈弓部粥腫(大動脈原性脳塞栓症)の鑑別が可能か否かを検討する。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は更に症例登録をすすめ、全症例に対して左心房・左心室・大動脈弓部の立体的血流プロファイル、血栓形成指標と塞栓源同定指標(淀み/流線/流量比率/圧分布/FFR/WSS/OSI/EL)の検出、パスライン解析および流線解析から血栓形成領域の同定するなどの解析を継続し結果をまとめる。最終的には4D Flow MRIが非侵襲的に塞栓源検索が可能か否かを検証し、塞栓源確定診断のためのフローチャートを構築する。その結論を得ることで心房内や大動脈弓部といった限定領域での淀み測定の新たなプログラム開発に寄与する。
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