研究課題/領域番号 |
20K08146
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
大栗 隆行 産業医科大学, 医学部, 准教授 (80469395)
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研究分担者 |
黒田 輝 東海大学, 情報理工学部, 教授 (70205243)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 温熱療法 / ハイパーサーミア / サーマル ドーズ / 温熱治療計画 / 高精度放射線治療 / がん集学的治療 / 温度シミュレーション / 温度分布 / IMRT / SAR分布 / 電磁界シミュレーション / 強度変調放射線治療 / 数値シミュレーション / 放射線治療 |
研究開始時の研究の概要 |
がんに対する温熱療法は直接的な殺細胞効果、放射線治療や抗がん剤の効果を増感することが基礎研究において広く証明されている。しかし、温熱療法が広く普及しない大きな理由は以下の2点に集約される。1) 多くの癌が存在する深部領域への加温集中性が不良である点、2) 腫瘍温度と加温時間から算出される”Thermal dose”の客観性が低い点である。本研究では、高精度な電磁界シミュレーションにより深部領域の加温集中性やThermal doseの信頼性を担保し、高精度放射線治療や免疫チェックポイント阻害薬をも含めた近年の癌集学的治療の中における温熱療法の貢献をより科学的に探索するものである。
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研究成果の概要 |
温熱療法が広く普及しない大きな理由は以下の3点に集約される。1) 多くの癌が存在する深部領域への加温集中性が不良である点、2) 痩せ型体型が多い日本人の利点を生かした加温手法(容量結合型加温)の開発が遅れている点、3)温熱投与量の客観的指標であるサーマルドーズの達成値が患者間で差が大きく、治療効果に個人差を生じる点である。 本研究は、高精度な電磁界シミュレーションを用いることで、患者体型やターゲットに応じた温熱治療計画を行い、より効果的な加温手法を選択し、投与可能なサーマルドーズを予測し、高精度放射線治療など、近年のがん集学的治療の中における温熱療法の貢献をより科学的に探索するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Compared to molecular targeted drugs and immunotherapy, hyperthermia has high potential in terms of health economic benefits as an inexpensive method to improve anti-cancer efficacy. This is a valuable study for the use of hyperthermia as a further step toward multidisciplinary treatment.
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