研究課題/領域番号 |
20K08163
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
寺田 光次郎 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (80843531)
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研究分担者 |
川崎 幸彦 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00305369)
佐々木 祐典 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (20538136)
福村 忍 札幌医科大学, 医学部, 講師 (30718341)
小林 正樹 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70592715)
坂井 拓朗 札幌医科大学, 医学部, 助教 (80639229)
本望 修 札幌医科大学, 医学部, 教授 (90285007)
飯塚 裕典 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (10869720)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 周産期脳障害 / 骨髄間葉系幹細胞 / 早産児 / 脳室周囲白質軟化症 / 新生児低酸素性虚血性脳症 / 脳性麻痺 / 再生医療 / 早産児脳障害 / 幹細胞 / 動物モデル |
研究開始時の研究の概要 |
脳室周囲白質軟化症(Periventricular leukomalacia:PVL)は、早産児における脳性麻痺の原因となる白質障害である。未熟な中枢神経組織に胎児期の炎症および低酸素・虚血が関与し発症するが、有効な治療法は存在しない。我々は、骨髄間葉系幹細胞(Mesenchymal stem cell:MSC)を新生児低酸素性虚血性脳症モデルラットに対して、経静脈的に移植した結果、治療効果があることを報告した。本研究では、PVLに対する治療法を開発するために、我々が既に確立した、低酸素・虚血負荷に胎仔期の炎症刺激を加えたPVLモデルラットに対して、MSCの経静脈投与による治療効果を検討する。
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研究成果の概要 |
低酸素虚血に炎症による刺激を加えた、周産期脳障害ラットを作製し、骨髄幹細胞(MSC)の静脈内投与による治療効果について検討した。行動学的解析では、MSC群において、運動機能、空間認知機能の改善が認められ、MSCに治療効果があることを確認した。また7T-MRIを用いて、MSC投与前後における大脳容積の変化を評価し、MSC群で残存大脳容積の増大が認められた。組織学的解析では、障害を受けた側と反対側の大脳皮質厚の増大、神経細胞数、シナプスの増加が認められた。これらの結果から、周産期脳障害に対するMSC治療は、残存する大脳の機能を賦活化する可能性があり、有力な治療手段になりうると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により、発達脳においては、MSCの経静脈的投与が障害を受けた組織のみならず残存する大脳の神経組織を賦活化する可能性が示唆された。周産期の虚血性脳疾患に対するMSCの有用性が改めて認識され、さらに、虚血だけではなく炎症が関与する、より重症な脳障害においても、MSCが効果的である可能性が示唆された。周産期脳障害に対する有効な治療法は現時点で存在せず、将来的な治療手段になりうると考えられた。
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