研究課題/領域番号 |
20K08169
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
田知本 寛 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (40256409)
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研究分担者 |
浦島 充佳 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80203602)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 食物アレルギー / 発症予防 / 臍帯血 / IgG4 / アレルギー |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、生後1日目より母乳に少量通常ミルクを加える場合と比較し、生後3日間は母乳にアミノ酸乳を与えることにより2歳までの牛乳蛋白に対する感作と牛乳だけでなく卵白、小麦等の食物アレルギー即時反応およびアナフィラキシー反応が大幅に減ることをランダム化臨床試験で証明した。さらに我々は、「母親の加工肉等摂取除去(生後1ヵ月まで)による食物アレルギー発症ランダム化試験」を開始した。母親の食事への介入が子どもの食物アレルギーの発症予防になるか、そして臍帯血中の各食物抗原に対するIgG4濃度と食物アレルギー発症の関連性に注目している。
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研究成果の概要 |
生後3日間の牛由来の人工ミルク除去することによって牛乳・鶏卵・小麦・食物摂取によるアナフィラキシーを予防することを報告した。我々は「出産直後から1か月間の母親の食事から加工肉など摂取除去による児の食物アレルギー発症ランダム化試験」を開始した。母親への食事介入が子どもの食物アレルギー発症予防になるか、そして臍帯血中IgG4濃度と食物アレルギー発症の関連性に注目した。本研究は「臍帯血中の食物特異的IgG4濃度が高いと食物アレルギー発症のリスクが軽減し、反対にIgG4濃度が低いとアレルギー感作に向かい食物アレルギー発症リスクが増大する」ことを進行中の臨床研究の探索研究として明らかにするものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
21世紀に入り増加している食物アレルギーの発症メカニズムを解明することの社会的意義は非常に大きい。例えば東京都の3歳時全都調査によると平成21年以降およそ15%の子供たちが食物アレルギーを持っている。その子供たちの食物アレルギー発症を抑えることは症状に悩む本人や家族のストレスを軽減するのみならず両親が仕事を休まなければならないことも減り、社会的意義は大きいと考える。
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