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自閉症モデルマウス由来アストロサイトによる興奮性シナプス伝達増強の分子機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K08172
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関福岡大学

研究代表者

渡辺 拓也  福岡大学, 薬学部, 助教 (90509647)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードアストロサイト / 自閉症 / バルプロ酸 / 自閉症スペクトラム障害 / バルプロ酸ナトリウム
研究開始時の研究の概要

自閉症スペクトラム障害(ASD)の病態の一つとして、興奮性-抑制性神経系バランスの興奮性へのシフトが提案されているが、その分子機序の全貌は明らかではない。アストロサイトは興奮性シナプスを包み込み、シナプス形成・伝達を調節している。そこで、アストロサイトと神経細胞の共培養系を用いて、アストロサイトの病態変化が興奮性シナプス形成・伝達に与える影響を検討し、興奮性シフトの分子機序を解析することで、ASD病態解明を試みる。

研究成果の概要

自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder: ASD)では、脳が興奮性にシフトしていることが提案されている。本研究において、ASDモデル動物とされる胎仔期バルプロ酸暴露マウスから単離したアストロサイト(ASDアストロサイト)を正常な神経細胞と共培養すると、シナプス小胞の開口放出に関わる細胞膜発現分子(t-SNARE)の発現の増加が認められた。さらに、アストロサイトから遊離される候補因子Aの変化も認められた。従って、ASDアストロサイトでの候補因子Aの遊離変化がt-SNARE分子の発現を増加させ、興奮性シナプス伝達を増強させることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ASDの有病率は約1%以上であるとされているが、その治療法は確立されておらず、その病態機序も不明な点が多い。これまでの殆どのASD病態機序研究は、神経細胞での変化に着目されており、アストロサイトに起因した神経細胞の機能変化についてはあまりなされていなかった。本研究結果は、アストロサイトの機能異常がASDの病態形成に影響することを提案するものである。ASDアストロサイトでは候補因子Aの切断・遊離機構の異常が認められており、この異常を補正する方策がASD発症予防法開発に繋がると期待される。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] バルプロ酸の胎内曝露がアストロサイトを介したシナプス伝達調節に与える影響の基礎的検討2023

    • 著者名/発表者名
      渡辺拓也、武田琴水、大藪康平、内野鉱也、窪田香織、桂林秀太郎、岩崎克典
    • 学会等名
      日本薬学会第143年会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] バルプロ酸暴露アストロサイトのシナプス形成・伝達に対する影響2022

    • 著者名/発表者名
      渡辺拓也、武田琴水、大藪康平、内野鉱也、窪田香織、桂林秀太郎、岩崎克典
    • 学会等名
      第142回薬学会年会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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