研究課題/領域番号 |
20K08180
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
山下 信子 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (40379798)
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研究分担者 |
小川 寛人 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (80455237)
八代 将登 岡山大学, 大学病院, 客員研究員 (80585943)
難波 ひかる 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (20273972)
本田 知之 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (80402676)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | セシウム / インフルエンザウイルス / RSウイルス / インフルエンザ |
研究開始時の研究の概要 |
近年、インフルエンザウイルス(IV)やRSウイルス(RSV)の流行像が変化している。この変化の原因を解明する一助として、本研究では、セシウム(Cs)がIVやRSV感染に影響するかどうかをin vitroで検討する。Csは安定同位体Csと放射性同位体Csに大別されるが、本研究では安定同位体Csについて検討を行う。即ち、培地にCsClを添加した場合の、ウイルス増殖や宿主細胞側因子の変動を定量的に解析する。
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研究成果の概要 |
本研究では、安定同位体セシウム(Cs)の添加がインフルエンザウイルスA(IAV)、RSウイルス(RSV)感染に及ぼす影響(細胞内ウイルスゲノム量、mRNA量、培養上清のウイルス感染価、ミニゲノムアッセイ等)検討した。IAVはH1N1亜型(A/NC、A/PR8、A/WSN)、H3N2亜型(A/Panama)、RSVはlong strain(RSV-A)を用いた。A/NCでは、低濃度CsCl添加でウイルス侵入が増加していたが、他のIAV株ではウイルス侵入の有意な増加は認められなかった。また低濃度CsClはウイルス複製に影響を及ぼさなかった。RSVでもウイルス侵入と複製に影響はなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2018年から2019年当時、感染症発生動向調査の週別インフルエンザ患者数は、2016年以後最高値を更新し続けていて2009pdmの流行期を上回っている状態であった。またRSウイルスについても、週別患者数のピークが、2010年には第5週(1-2月)にあったが、2014年以降は秋から初冬、2018年は夏というように、流行時期が明らかに変化していた。この原因として、東日本大震災に伴うセシウム(Cs)の影響かと仮説を立てたが、本研究で行ったin vitroの実験では、安定同位体CsはインフルエンザウイルスやRSウイルスの増殖・複製に影響していなかった。
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