研究課題
基盤研究(C)
我々は、小児のコホート集団を対象として視空間注意を惹起するタスクについて、アイトラッカー(視線追跡装置)を用いて行動学的指標の収集を継続している。本研究では、その蓄積されたデータを縦断的に解析することで視空間注意の発達の軌跡を描出し、子どもの認知行動のみならず、注意欠如・多動性障害などの発達障害についても、その神経基盤を明らかにする。さらに8歳ではアイトラッカーと近赤外線スペクトロスコピー(NIRS)の同時計測を実施することにより、子どもの学習法について脳科学的な裏付けを与える。
我々は、200人以上の前向きコホート集団を対象とし視空間注意を惹起する課題を使用して、2歳から2年毎に縦断的にアイトラッカー(視線追跡装置)を用いてデータ収集を行った。十分な解析ができるデータは、2歳では215人のうち34人に留まったが、4歳では167人のうち63人と増加していた。4歳児では、右向きよりも左向きの眼球運動での視空間注意の処理時間が有意に長い(+48.1 msec)ことが確認できた。同じ課題で、成人では+9.1 msecであり、4歳児では成人と比べて右脳の視空間注意機構が未成熟であることが示唆された。
成人では視空間注意の神経基盤が明らかにされている。一方で、小児については成人とは異なると推定されてきたものの、それを客観的に支持する知見が乏しかった。本研究の成果は、アイトラッカーで計測した視線という定量的な行動学的指標を用いて、小児の視空間注意機構の未熟性を示すことができたことで、学術的意義は大きい。またこの知見は、注意欠如多動症など神経発達症の症状を理解して、どのようなアプローチを行ったらよいのかについて示唆を与えるものであり、社会的意義も満たすものである。
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