研究課題/領域番号 |
20K08183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
東元 健 佐賀大学, 医学部, 准教授 (30346887)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Sotos症候群 / 知的障害 / Nsd1 / モデルマウス / エピジェネティクス / 海馬成熟神経 / ヒストンH3リジン36メチル化酵素 / NSD1 |
研究開始時の研究の概要 |
Sotos症候群 (SoS) は、知的障害を伴う過成長症候群である。原因遺伝子は、ヒストンH3リジン36メチル化酵素をコードするNSD1遺伝子であり、そのハプロ不全によって発症する。過去にNSD1のノックアウトマウスが作製された。しかし、ハプロ不全に相当するヘテロ欠損マウスの表現型は正常であり、一方、ホモ欠損マウスは胚性致死を示した。つまり、現在のところ、SoSのモデルマウスは存在しない。本研究は、SoSの知的障害モデルマウスを樹立し、その発症機構を解明する。将来的に、このモデルマウスを薬のスクリーニングに用いることにより、SoS患者の知的障害に対する治療法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
Sotos症候群 (SS) は知的障害を伴う過成長症候群である。その原因遺伝子は、ヒストンH3リジン36メチル化酵素をコードするNsd1遺伝子である。我々は、SSモデルマウスを樹立するために、大脳皮質、海馬でNsd1をノックアウトしたマウスを樹立した。このマウスは、ヘマトキシリン染色による組織学的解析とMRI解析により、側脳室の拡大や歯状回の短縮を伴う海馬面積の減少を認めた。また、行動表現型解析では空間記憶の低下を認めた。これらの結果より、海馬の成熟神経細胞に焦点を当て、エピゲノム解析と遺伝子発現解析を網羅的に行い、行動表現型に関与する候補遺伝子を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Sotos症候群 (SS)の知的障害障害発症メカニズムは全く解明されていない。このことは、モデルマウスが確立していないことが一因である。我々は、初めて大脳皮質と海馬でSSの原因遺伝子であるNsd1を破壊したマウスを作成した。このマウスは海馬面積の減少や空間記憶の低下を示した。また、これら表現型に関与するNsd1の下流に存在する遺伝子を同定した。このように、モデルマウスを使用した分子レベルでの解明は、新たな治療基盤の確立の礎になると考えられる。
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